わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

ゆくぞ!旅シリーズ

生きる事は旅する事。わたしの発作的に発動する行き当たりばったりの珍道中記。

盤珪和尚と天河神社の旅

巳の日 満月の天河大弁辯天社 禊殿 ここ数ヶ月、時間を見つけては、 日本の禅僧や中国の黄檗の時代の禅僧などについての本を夢中になって読み漁っていました。 本当にどの方も真心で命を生きて、 なんてカッコイイんだ! と胸を打たれまくりの日々でした。 …

香取神宮への旅⑥完結

『辿りつく場所は始まりの地』 『香取神宮 鹿の灯籠』 ご神刀を装備したオジサンは、 ご満悦だった。 おじさん 『おじさんのミッションは全て達成したぞ。 リー付き合ってくれてありがとうな。 さて、ここからはリーの時間だ。 東京着駅に着いたら川崎に行っ…

香取神宮への旅⑤

『与えられたカミとの時間』 『香取神宮本殿』 ショックのあまり、 動きの止まったオジサンに 『どうかされました?』 と神主さんから声をかけられた。 オジサン 『んあんあ、もく、 もくさつ(木札) おねがいすたんだす いつまんえん はらったずら、、でも …

香取神宮への旅④

『想定外』 『香取神宮本殿裏』 奥宮。 二礼二拍手一礼 おじさん 『どうぞ、我が荒御魂を、 震い起こしてください。』 さあ、次はよいよ、本殿だ。 ここまで来たんだ。 ご祈祷せねばならぬ。 明日大晦日を迎えるためか、 境内では出店の準備で賑わっていた。…

香取神宮への旅③

『あらみたまよ』 『香取神宮奥宮 茅の輪』 いやー、ようやく到着。 空も青くて、風も心地よい。 リーと一緒で尚更、嬉しいなあ。 肩を並べる甥っ子のリーも、 俺の身長に近づいてきた。 あんなにチビだったのに。 そう、あの日。 季節外れの雪の日に、 リー…

香取神宮への旅②

『経主神(フツヌシノカミ)』 『フツヌシノオオカミ』 すべり込みセーフ! ん? あの時、もしトイレが空いていたとしたら、 その個室で俺は新しい戦いが始まって、 長い時間がかかったかもしれん。 そしたら多分バスに乗れなかった。 どこのどなたか知らんが…

香取神宮への旅①

『ドラマチックなカミ』 『香取神宮』 鹿と雷のお導き - わたしからあなたへ おじさん 『おーい、リー。12月30日はあけといてくれな、 1日俺に付き合ってくれ』 リー 『うん、わかった!しんくんがくる時は、 全部予定をあけとくよ!』 どこ行くかも知らな…

天河神社奥宮 弥山の旅(6)

「ついていく」トリニティ編 「いつも応援してくれる」byT 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com なんだ、これ? ヤバイぞ、 エネルギーが全くない、この感じ‥ 寝不足はわかっている、自覚している。 1時間半だ。1時間半しか寝ていない。 でも、それにして…

天河神社奥宮 弥山の旅(5)

「カルガモの子」しんちゃん編 「燃焼」bys 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com なんだ!? トリニティの様子が明らかに変だ。 まるで、 駅伝でタスキを全力で渡した直後の、 選手並みの荒い呼吸ではないか? 私は慌てて駆け寄り、 冷静を装い声をかけた…

天河神社奥宮 弥山の旅(4)

「あたしも心配」トリニティ編 「おうえん」byT 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com そんなこんなで、駐車場に到着です。 しんちゃんは、 「はぁーーーーっ!!」 と、いう、魂からの脱力のため息をひとつ 大きくついたのち、 すかさず、 パシャり パシ…

天河神社奥宮 弥山の旅(3)

「私の心配」しんちゃん編 「始まりと終わりの橋」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 着いたあー! ようやく駐車場。 到着時刻はAM7:12分。 もうすでに登山客の車が駐車されていた。 はあー、本当に緊張した。 無事に到着して本当に良かった。 と…

天河神社奥宮 弥山の旅(2)

「出発」トリニティ編 「待っていたよ」byT 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 新川合トンネルを出て、 天川村に入った頃には、 既にしんちゃんの顔は険しくなっていました。 それまでは、ほぼ普段と変わりのない運転スタイルで、 ハンドルを握ってい…

天河神社奥宮 弥山の旅(1)

「出発」しんちゃん編 「行者還 弥山登山コース入口」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 新川合トンネルを出て、 天川村に入った頃には、 もう朝の光が辺りをすっかり照らしていた。 車から吹き込む風はまだひんやりと冷たかった。 天川村、唯一の…

第2章 ちょっぴり早いプロローグ(5) 結

「歩きながら考えよう」 「1895m」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 天河神社 禊殿で言葉を受け取った後も、 私達はさほど数は多くはないものの、 行く必要性を感じる全国の神社を巡った。 その過程において、 やはり不思議としか言いようのない…

第2章 ちょっぴり早いプロローグ(4) 完

「為すために生きる」 「虹に触れた日」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 雨の中、 禊殿の前で平伏していたトリニティは、 ゆっくりと立ち上がった。 禊殿への祈りが終わった後、 スコールの様に降り注いだ雨足は弱まっていた。 トリニティは私を…

第2章 ちょっぴり早いプロローグ(3)

「汝、働きを為させよ」 「禊殿」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 見上げた空には、 太陽の周りを虹が包む日輪があった。 それは、それは、 大きなしるしが描かれていた。 その偶然にしては、 あまりに出来過ぎている 大きな印と思われるサイン…

第2章 ちょっぴり早いプロローグ(2)

「天のしるし」 「しるし」byS 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com もう、夏の匂いがする。 夏まで、あと少し。 週間天気予報は、 天気が崩れる事を予想していたが、 当日の天気は予想を覆していた。 雲は多かったが、 その間から顔を覗かせる太陽は力…

第2章 ちょっぴり早いプロローグ(1)

「わたしの見解」 「存在」byS 週末に行ってきた、 弥山の旅物語を書こうと思う。 弥山とは、 山の名前であり山頂には、 天河神社の奥宮がある。 弥山 (奈良県) - Wikipedia 弥山(みせん)は、奈良県吉野郡天川村にある大峰山脈の山。標高1895m。 天河神…

おじいちゃんが呼んでいる(12)最終話

『てのかみさま』 『ひかりのこうずい』by S 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 九頭龍社ぁ・・・ 今から戻るか!? 一瞬、 頭髪が凍りついた馬オジサンは、 そう反射的に考え、辺りを見渡した。 馬オジサンとは? 戸隠奥社参拝後に、 はははーと笑いな…

おじいちゃんが呼んでいる(11)

『痛恨の極み』 『戸隠神社 九頭龍社 御朱印』by S 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 俺は神様に言葉を伝えた後、 奥社に向かって深く一礼をした。 おし!! 俺はソワソワし始めた。 そうよ!御朱印帳!! 出来たかな!? 出来てるかな? 社務所に預け…

おじいちゃんが呼んでいる(10)

『あめのたぢからおのみこと』 『戸隠神社 奥社 平成31年4月27日』by S 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 気を取戻した私は、 再び歩き出した。 辺りは少しず暗くなっていく。 気づけば周囲は完全に雪に覆われており、 積雪の上を頼りないスニーカーで…

おじいちゃんが呼んでいる(9)

『果てぬ道』 『樹齢400年 クマスギ』by Y 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com うお! なんという長い参道だ。 先が見えない。 そりゃそうだ、 この参道は2キロもあるのだから。 そして、何より、 この雪景色!! 5月直前の風景とは信じられない!! 参道…

おじいちゃんが呼んでいる(8)

『いきあたりばったり』 『戸隠神社 奥社 参道』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com ヨシ! 次はどこぞ? 空からは雪がチラチラ落ちてくる。 さびー 我々は体を震わせながら、 社務所にある案内図を確認した。 えーと、なになに、 残り四社ある。 え…

おじいちゃんが呼んでいる(7)

『想定外』 『戸隠神社 奥社へ』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com おばあちゃんは俺の姿が見えなくなるまで、 ずっと手を振り続けていた。 おばあちゃん、また会おう。 俺は急ぎ足で、 やっちゃんの運転する車に戻ると、 2人はおばあちゃんと無事会…

おじいちゃんが呼んでいる(6)

『あいにきたよ』 『受け取って欲しいな』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com はー、美味かった。 長野最高!! さて、出発! おばあちゃんにプレゼントする ハンカチを購入するために、お店を探した。 綺麗な色のハンカチとストールと、 花屋さんで…

おじいちゃんが呼んでいる(5)

『長野と云えば』 『これですよ』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com 車は長野県にひたすら向かった。 強く吹く風。 厚い雲。 強い太陽の光。 青い空。 天気雨。 全ての天気を一度に味わってるような、 不思議な空だった。 私は車の中で、 おばあちゃ…

令和元年五月一日

「あなたへ」 「伊雑宮 御朱印」byS 令和元日 五月一日。 行って参りました!! 伊勢!! トリニティとブロウちゃん(娘) ※命名 トリニティ先生 の3人で旅しました。 伊勢神宮内宮ではありません。 伊勢神宮外宮と伊雑宮。 そして、 うまいもん食べまし…

おじいちゃんが呼んでいる(4)

『やっと出発』 『しばし休憩』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com さあ、風呂入って目を覚まそうと、 1階に降りていくと、 チビ達が騒いでる。 わたし 「なんだ?どうした?」 チビ達 「ニンテンドースイッチのコンセント ポッキって折れてるよ」 …

おじいちゃんが呼んでいる(3)

『自分で決める』 『ブルー』by s 前回の物語↓ 当日の朝。 私は目を覚ました。 8時前に迎えが来るので、 慌ただしく準備をした。 そうだ、 ばあちゃんに何かプレゼントをあげようと思い、 何が良いか? と思案したが、 さっぱり分からなかった。 そうだ、ト…

おじいちゃんが呼んでいる②

『始まりの始まり』 『しるし』by s 前回の物語↓ sintamsc.hatenablog.com おばあちゃんの状態を心の片隅に置きながら、 私は毎日を過ごした。 会いに行くまでの2週間は、 私は仕事で重要な局面を迎えており、 その対応に追われていた。 私は眠る前に、 ばあ…