わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

連載:わたしとなっちゃんの不思議な物語

流れは天に向かって⑦(天河までの流れ⑦)

『Let it be, let it be』~そのままで、あるがままに 「三日月が照らす光と闇。全てを見守る存在。 そして、そこから始まる世界」by K・S 私は接心が終わった翌週に、 なっちゃんのお母様に1年ぶりに電話をした。 1年間、全く連絡をしていなかったの…

流れは天に向かって⑥(天河までの流れ⑦)

『世界を受容する心』 「四季桜」by S・K 私の飲み物は空になっていた。 ファーストフードの店内は閑散としていた。 窓の外はすっかり真っ暗になっていた。 私はTaccoさんの話を聞いて、 全ては壮大なスケールで、 同時進行していく不思議さに圧倒されて…

流れは天に向かって⑤(天河までの流れ⑦)

『流れは一つに』 「禊殿」by 為定 聖介・未織 https://www.facebook.com/PHOTOPHIVE/ Taccoさんは、沖縄に強烈に心が魅かれる神社が、 実はあるそうだ。今なお、心惹かれている場所が。 しかし、Taccoさんを導く流れは、 天河に向って流れて行く。 前述の…

流れは天に向かって④(天河までの流れ⑦)

『それぞれの結ばれ方』 「五十鈴」by 為定 聖介・未織 https://www.facebook.com/PHOTOPHIVE/ Taccoさん 『その天河特別神事には阿部敏郎さんを 主催として、 さとうみつろうさんにも協力して もらう事が決まってるの。 天河神社の高倉山、禊殿に祈りを …

流れは天に向かって③(天河までの流れ⑦)

『太陽や月や花や神や』「川見薬師寺の紅葉」by s,k そうか、Taccoさんは 発酵生活研究家か。 ちゃんと地に足を着けて生活している人なんだな。 私はそれを聞いて安心していた。 私の周囲には、 キリスト教の牧師の友人もいるし、 仏教の僧侶もいる。 自分…

流れは天に向かって②(天河までの流れ⑦)

『道は続いている』 「神坂峠から南アルプス」by S・K Taccoさん 『ちょっと今から手を合わせて欲しい場所があるの。 後醍醐天皇の遺髪を祀った碑がある場所へ』 私は正直なところかなり戸惑いがあった。 きっと 大丈夫、 これは、いつもの私を導く流れだ…

流れは天に向かって①(天河までの流れ⑦)

『であい』「であい」by F いまここ道場の接心は終了した。 私が帰る前に、 居室の清掃をしていると 向和尚に『弁財天』の質問していた 女性とすれ違った。 私 『 弁財天の質問されてましよね? 天河神社って知ってますか?』 とその女性に伝えると その…

接心⑱(天河までの流れ⑥部完)

『歓喜の礼』~見えない縁は結ばれていて 「彼岸花」by S・K 私は完全に寛いでいた。 絶対的な安心感はシェアリングの時間が 終わってからも継続した。 大広間を出ようと立ち上がろうとした時、 参加している男性の数名が 私を抱きしめてくれた。 私は心…

接心⑰(天河までの流れ⑥)

『愛の場④』~人の本質に触れた日 「軽やかに」by S.K 私は25名近くの車座の中心に 坐らせてもらい、 祈りにも似た般若心経の言葉を浴びた。 愛のシャワーの様な波動を全身で浴びた後 私の「何か」が変容してしまった。 その時 いくつか不思議な体験(…

接心⑯(天河までの流れ⑥)

『愛の場③』~こころの解放 「いつも照らしている/愛しい背中」by s 私は勇気を振り絞り 言葉を続けた。 『それで、会いに来てくれたんです。 去年の9月に。 ちょうど今頃。 俺との約束を守って。 最後に会いに来てくれたんです。 俺、一生懸命頑張ったん…

接心⑮(天河までの流れ⑥)

『愛の場②』~私の勇気 「セカイヲシンジテ」by M 私の胸にしがみついている 小さななっちゃんから 『勇気を出して私の話をして』 と言われているような気がした。 私は絶望にも似た気持ちになった。 俺がこんな大勢の場で、 心の内を見せる事は非常に苦…

接心⑭(天河までの流れ⑥)

『愛の場①』~心の中には誰がいますか? 「ざくろの花」bys 接心の時間は瞬く間に過ぎていった。 気がつけば 最終日のプログラム シェアリングの時間を迎えていた。 向和尚は当日の朝、急な葬儀の話があり その対応のため席を外していた。 シェアリングの…

接心⑬(天河までの流れ⑥)

『対等』 「対等な存在」貴船 by M 今回参加接心に参加しているメンバーは ほとんど『THE禅サンガ』に 所属している事が判明した。 私はそれを休憩時の雑談で知った。 『え??俺だけ所属していないのか? 俺だけ場違い??』 と非常に焦った。 まるで イ…

接心⑫(天河までの流れ⑥)

『弁財天』 「向和尚と無」by s 物音がして目が覚める。 朝だ。 時計を見ると。AM5時前。 起きなきゃ。 今日も不合理な世界に突入だ。 沈黙を守ってただ坐るのだ。 しかも得るものなど無いのだから。 笑っちゃうような。 そんな時間はなかなかないぞ。 …

接心⑪(天河までの流れ⑥)

『離れた事は一度もない』 「立ってるのか、降りているのか」by M 食事を終えて、本堂の濡れ縁(外)で坐禅。 夜空には星が輝き 虫の音 風の匂い を体一杯に感じながら坐った。 なっちゃんの事 天河神社の事 インドの旅 不思議な言葉達 そんな思考が湧き…

接心⑩(天河までの流れ⑥)

『食べた事などなかったのだ。』 「綺麗と言って」by s さて ようやく食事だ。 食事の前にも一度禅堂に集まってから、 食堂に向う。 食堂に行くまでも整然と並び沈黙を守りながら移動する。 特に席は決まってる訳ではなく、 流れのままに席に着くとまた阿…

接心⑨(天河までの流れ⑥)

『禅堂を震わすのは』 「川の流れ」by sige 『カン!』 やっと終わった・・・。 と私は心からホッとした。 いやーなんと長い時間だった事か? いつもと変わらない時間が、まるで永遠の様に思えた。 その後は、経行(歩行禅)だ。 経行きんひん 経典では「…

接心⑧(天河までの流れ⑥)

『思考の虜』 『水のとりこ』 byM 『カン』 と坐禅の初めを知らせる拍子木の音が鳴る。 『チーン』 と引磬(手持ちの鐘)の振動音が辺りに鳴り響く。 坐る時間は、線香が燃え尽きる 30分~40分だ。 あたりは静謐な空気に包まれる。 私は 背筋を伸ばし…

接心⑦(天河までの流れ⑥)

『坐禅』 ~祈りにも似た空間 『建仁寺』 byS ※方広寺でなく、建仁寺です。 さあ坐禅が始まる。 休憩室から禅堂に向う時、約25名は1列になって並んでゆく。 私は意図もなく、ぼんやりと列に並んだら、 目の前には阿部敏郎さんの背中があった。 「おー!…

接心⑥(天河までの流れ⑥)

『不合理な時間』 ~無こそ全て 『sora』 byS 向和尚と阿部敏郎さんが揃った。 2人は何か言葉を交わし合い笑っていた。 そんな2人の様子を見ていて嬉しくなった。 私は、今回参加する『接心』のスケジュールを確認した。 『いまここ道場/THE禅サンガの…

接心⑤(天河までの流れ⑥)

『登場』 『雨の方広寺』方広寺 byS 休憩室には多くの人が集まり、雑談をしていた。 私は人が好きだ。 しかし矛盾する様だが、 集団で初対面の場面は無性に苦手だ。 未知が怖いのだろうか。 要は思考に捉われ過ぎなんだ。 自分でも分かっているが、 自然…

接心④(天河までの流れ⑥)

『ただの人として』 ~出会いましょう。 『方広寺へ』 byS 『いまここ道場接心』 という看板が目に入った。 接心の会場である大慈閣に到着し、館内に入った。 受付の女性スタッフに名前を告げて名札を受け取る。 明るく気持ちの良い対応してくれた女性ス…

接心③(天河までの流れ⑥)

『ただいま』 ~方広寺へ 『よう来た!』 方広寺 五百羅漢byS 2017年9月8日 空は晴れ渡っていた。 広く青い海の様な空。 深い緑色の山々。 車の窓から 心地の良い風が入ってきた。 風の匂いを覚えるように息を吸った。 美しい空を見上げて、「なっちゃん…

接心②(天河までの流れ⑥)

『禅のスタンス』 ~接心へ 『奥山で一息』byS なっちゃんとお別れをした2016年9月から1年経つ。 何か気持ちを新たにしたい。 そんな9月に 向令孝和尚が開催する『いまここ道場 接心※』があるとの事だった。 ※向和尚と阿部さんが、『禅』のエッセンスを…

接心①(天河までの流れ⑥)

『流れの始まり』 『始まり』byS 相談室に入るとなっちゃんが笑って待っていた。 私はあまりの驚きでしばらく声が出なかった。 『え? なっちゃん!?どうしてここにいるの?』 なっちゃんは笑いながら言った。 『そんなに驚かないで下さいよ。 これはち…

宇宙は世界に調和を呼びかけている③ (天河までの流れ⑤部完)

『やがて海へと繋がっていく』 「海へと」byS 前回の物語を読む方は↓をクリックして下さい。 宇宙は世界に調和を呼びかけている①(天河までの流れ⑤) - わたしからあなたへ 宇宙は世界に調和を呼びかけている②(天河までの流れ⑤) - わたしからあなたへ 『天…

宇宙は世界に調和を呼びかけている②(天河までの流れ⑤)

『調和せよ』 『君は一つ??』by M 暗闇に光が差し込む時、 言葉は降りてくる。 「・・・・ン・・ユ・・・ン」 「ユ・・・・・ニ・・・・・」 「ユ・・・ニ・・・オ・・・・」 明け方。 無意識の世界に、意識が入り込む時間。 私の意識は再び言葉を聞き取…

宇宙は世界に調和を呼びかけている①(天河までの流れ⑤)

『生きるために、ただ座れ』 「 生死事大 光陰可悟 無上迅速 時不待人」 bY S 方広寺にて 天河神社の旅を終えた、翌週。 なっちゃんの49日の法要の日が差し迫っていた。 私は、どうしても法要に行きたかった。 しかし同時に私は なっちゃんのご家族に会うこ…

天河神社が呼んでいる⑤4部完(天河までの流れ④)

『禊殿(みそぎでん)』 「また会いに来るよ」by S ドドドドという地響きが聞こえ、目が覚めた。 『なんの音?ここはどこだっけ?雨の音?』 すごい強い雨だ、昨日のスコールの様だ。 意識は覚醒し、現実を理解した。 朝だ。 そうか、お告げはなかったな…

天河神社が呼んでいる④(天河までの流れ④)

『なんにもありはしないのか』 「川からかすかに見える禊殿~見ているのはわたしだ」bY S もうじき、日が暮れる。 私は、川の反対岸にうっすらと見える赤い建築物の『何か』に向かって、 『明日、会いに行くから』と呟いて立ち上がった。 川沿いを歩きながら…