わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

9月5日さようならを伝えに②(天河までの流れ①)

 生きる事は辛いこと

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 ※The edge/境界  by M

 

 彼女は目をふせ、沈黙していた。

 この命のやりとりの場面では無意味だと承知の上で、私は職業の立場上その世界ではセオリーと考えられている、型通りの聞き取りを始めようとした。

 

彼女は一人言の様に小さくつぶやいた。

「死ぬって決めたのに、なんでここに来ちゃったのかな・・」

「今日も飛ぼうと思ったけど、飛べなかった・・私には勇気がない。勇気さえあれば」

 

私は言った。

「私にはあなたに勇気がなくて、本当にありがたいよ。こうやって会えたから。

本当によく来てくれたね。ありがとう。いつから辛くなってしまったの?」

 

彼女は沢山の悲しみを伝えてくれた。

 

家族だけには心配をかけたくない事

生きる事が今までどんなに大変だった事

あらゆる治療がどんなに苦しかった事

入院がどんなに怖くて、苦しい事か

 

私はただ聴いた。

 私に何の力はないが、あなたの骨まで拾う覚悟をもって向き合っている。

それは、あなたに対する私の精一杯の誠意だと心の中で呟いた。

 

彼女は

「もういいんです。決めましたから。

本当に本当に疲れました.」

 

私は精一杯の心を込めながらも

 

「今は病気で辛くなっていること」

「気持ちは必ず変わる事」

「もう一度医療機関に繋がる事」

「何よりも生きていて欲しい事」を

その世界で正しいと考えられているセオリーに沿って話を伝えた。

 

彼女は怒るように言った。

 

「未来なんて考えられない! 

生きる事は本当に大変。

今がこんなに辛いのに、

どうしてこれからも生きなければならないの?

これからも生きていけば苦しい事が沢山!

もう疲れたんです。

もうすべてが面倒なんです。もう今もつらい。

治療も辛い、寝ていても辛い、

入院なんてもってのほか!

どこへ行っても、何をやっても、

何もしなくても辛いの!!」

 

彼女の叫びが、私の胸に突き刺ささる。

私のなんという無力さ。

 

 「・・そう思うんだね。・・・辛いね。

・・それはどんなに辛い事か・・・

・・本当に辛いな」 

 

と呟き、沈黙した。

                                        続く

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 9月5日さようならを伝えに③(天河までの流れ①) - わたしからあなたへ

 

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9月5日さようならを伝えに① (天河までの流れ①) 連載スタート - わたしからあなたへ

 

「わたし」の事を知っている「あなたへ」

 

どうしちゃったの?

大丈夫か?

お前がまさかね!

という連絡はなく、わりと仲間は温かく見守ってくれています。

まあ昔から、変わりものとは言われていたけどね。

俺はなんにも変ってないよ。心配するな。

変な宗教に入ってもいません(笑)

言葉や励ましは、支えになる。

つまり、心に届いているなら、仲間たち!!

何かしら反応してくれ!!

 そんな恥ずかしい事求めちゃって

また自己嫌悪になりそう・・・。

でも、 言わなきゃ言わないで後悔・・・言ったら言ったらで後悔

人の事よりも、自分を幸せにするのに、日々必死です。