わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

みえない力⑥2部完(天河までの流れ②)

『命を繋ぐ理由』f:id:sintamsc:20171210011702j:plain  「つながっている」 byS 

 

ICUの看護師さんの献身的な働きもあったのでしょう。

 

私たちの「戻ってきてほしい」という願いで悩んでいたのかもしれない。

 

理由はどうあれ、彼女は命を繋ぎ続けた。

 

 

別の同僚を病院に連れて行った帰り道、

同僚に、

「あの日、最後に手を握れなかった事が

後悔だ」

 

と私は伝えた。

 

その時、車内のラジオから、バンプオブチキンの「天体観測」が流れた。

 

同僚は、急に表情が硬くなった。

 

『どうかした?』と私が聞くと

 

『以前、彼女がうちの事業所を

利用していた時、活動の中でみんなが好きな曲をみんなで共有しようという事をやった。

その際、彼女は今ラジオから流れている

「天体観測」を選び、

みんなで聞いたんだ。』と彼は言った。

 

水が止まったり、ドアが開かなかったり、不思議な現象を目の当たりにしていたので、

 

『たまたまにしてはタイミングがいいね、

歌詞の内容も含めて・・」

と静かに畏怖した。

 

流れている歌詞にはこうあった。

 

今まで見つけたモノは 全部 覚えている 君の震える手を 握れなかった痛みも』

 

 職場の同僚や私が彼女に話しかけるとやはり、血圧や心拍数が上がる現象が起きてい

た。

 

私は、彼女の手を握れなかった事を悔やんでいたので

「命がある今」に手を握りたい強い想いを抱えていた。

しかし

ご家族にとって大切な娘さんを

私から安易に触られるのは『不快だろうな』

と迷い言い出せずにいた。

 

私はお母さんに思いきって、

 

『手を握らせてもらっていいですか?』

 

とお母さんに声をかけ、

 

彼女の手を触ろうとした瞬間、

 

お母さんは慌てて私の手を遮った。

 

私はこの状況で、さらに、

ご家族を『傷つけているんだな。』

と自分に心底うんざりした。

 

私はお母さんに「申し訳ありませんでした」

と謝罪した。

 

お母さんは硬い表情のまま『違うんです』

と返事をした。

 ※その理由の後日談があります。

 

 もって2~3日と言われた命は何故か、8日間も命を保ち続け、頑張り続けた。

 

 

そうして、9月13日に

 

 一つの命の鼓動が、

 

この世界から聞こえなくなった。

 

 私はご家族から、電話を頂いた。

 

『いろいろありがとうございました。 

 

お通夜はしません。

 

明日9月14日に葬儀が決まりましたので、

 

よろしければ来てください』

 

私はその言葉を聞いた時、

 

深く息を吸い込み、そして吐き出し、

天を仰ぎ見た。

 

私は彼女が命を保ち続けた理由を

 

即座に理解した。

 

 

『ばかだな・・そんな事をしなくても

 

俺が忘れるわけないだろうに』

  

 

明日の葬儀の日は、

 

 

9月14日は

 

 

私の誕生日であった。

 

  「みえない力 第2部完」 

        続く  

 

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悲嘆の日々①(天河までの流れ③) - わたしからあなたへ

 

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みえない力⑤(天河までの流れ②) - わたしからあなたへ

 

※後日談:お母様は少し不思議な事を言われる方です。目に見えない言葉をキャッチしたり、いわゆる霊感と呼ばれる力がある方です。

遮った理由は、手を握ろうとする私を、娘があちらの世界に連れて行ってしまう気がして、私を守るために遮ってくれたそうです。

しかし、その後なっちゃんの魂から『私は連れて行ったりしない!手を握って欲しかったのに!』と怒られ、非常に後悔したようです。

後日病院に行ったとき、幸いにも私は命がある時に、彼女の手を握る事が出来ました。

ありがとうございます。

実は、今もお母様は、なっちゃんの言葉を受け取ると私に届けてくれます。

 

以前まで、その様な事は信じ難いというのが正直なところでしたが、意図せずに気付けばその様な力を持つ方達と、ごく自然に縁が結ばれています。

おかげさまで、今は『そうなんだな』と受け止める事も出来るようになっています(笑)

 

 

このブログを始めて間もない時に

悩みの中でスタートした時

 

なっちゃんはお母様を通し、私にメッセージを伝えてくれたようです。

その内容は

 

「ありがとうを伝えて」との事。

 

うう・・・一番うれしいよ。