わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

悲嘆の日々④3部完(天河までの流れ③)

なげきかなしむ(悲嘆の日々) 

f:id:sintamsc:20171214222521j:plain「どこにもいけないよ」 byS 

 

葬儀が終わってから、1か月間

私は魂が抜けてしまった様な日々を過ごした。

 

仕事は辞める事を決めていた。

これ以上、「命」と向き合うのが怖いから。

何より私がまた相談を受ける事で、

また、かけがえのない「命」を死なせてしまうかもしれないから。

 

それは今もなお、色あせる事無く、抱えている想いだ。

 

しかし、なっちゃんのお母さんが

私を引止めるように伝えてくれた。

 

『娘の様に苦しんでいる方の話を、

 

これからも聞いてあげてください。

 

娘はあなたに最後に会えて、

 

本当によかったんです。

 

あなたは苦しみを分かって、

 

あげられる人だから。

 

あなたをこれからも必要とする人が、

 

必ずいます。』

 

私は生きていかなければならない。

 

周囲に更なる悲しみを与える訳にはいかない。

 

守らないといけない家族がいる。

 

私は、生きるために、

 

なっちゃんのお母さんの言葉を理由にして

 

無様にも 

 

図々しくも

 

会社を辞めなかったのだ。

  

 

しかし

仕事は、ほとんど手につかなかった。

 

何に対しても「意味」を感じない。

 

何もしなければ、思考は自分を責め続ける。

 

仕事など出来る状態ではなかったが、家で何もやらない事の方が苦しいのだ。

 

やるべき事がある職場に行った方が、まだ気持ちが紛れた。

 

私はその頃、事務所をそっと抜け出して、

 

2階の踊り場から

 

空を見上げてばかりいた。

 

職場の同僚たちは、私の状況を察し、そっと見守ってくれた。

 

しかし、どんな事があっても、「仕事は仕事」と、とても厳しい同僚がいた。

 

企業を定年退職をして、その豊富なノウハウを

 

買われて再就職した70代の同僚は、

 

実質私のお目付け役の役割を担っていた。

 

私が空ばかり見ていた時、

 

私の叱り役である同僚に見つかってしまった。

 

「さぼってばかりで、

さすがに苦言があるだろう」

 

と私は身構えた。

 

 彼は、私をジロリと睨むと

 

「今は、沢山 悩む時だ。」

 

と、示唆に富む言葉を伝え、

 

さっさと、どこかに行ってしまった。

 

私は、彼のぶっきらぼうな優しさを

 

戸惑いながらも受け取り

 

悩んでもいいのだという事を許された

気がして、とても楽になった事を

忘れる事は出来ない。

 

 

その頃、何かのきっかけで、

 

『悲嘆』という言葉に出会った。

 

意味は『かなしみ、なげくこと』

 

なんて、悲しい言葉だろうか。

 

私はその言葉に出会ったとき、 

 

妙なシンパシー(共感・共鳴)を感じた。

 

私は、その言葉そのものを生きており、

 

悲しみ嘆き以外の感情を探せなかった。

 

その言葉を生み出した、いつかの先人に、

 

時空を超えて、

 

同志の様に悲しみを分かち合った。

 

 

その頃、とても抑えるのに苦労した事がある。

 

建物の3階以上の高さの場所に立つと、

発作的に手すりに登り立ち

 

「ああぁー」

 

と叫びだしたい強い衝動に駆られた事。

 

その強いエネルギーを抑える事は

 

とても大変な事だった。

そのエネルギーを吐き出すために

 

歯を食いしばり、自分の拳をよく堅いものに

 

「ゴン ゴン」とぶつけて解消していた。

 

そして 

 

よく空を見上げ、天を睨みつけ、

 

『無様に俺が生き残って、

 

この先なんの意味がある!!』 

 

『生きる意味がねーなら殺してくれ!!』

 

と罪のない空に向かって燃えるような怒りをぶつけていた。

 

空は、私の怒りをあっさりと受け止めて

 

何事もなかったかのように、

 

いつもの様に平然としていた。

 

 

同僚は優しさ故に

まるで何事もなかったかのように、私に振る舞ってくれた。 

 

 私も普段と変わらぬ

 

お得意の『鉄仮面』をつけて

 

何事もなかったような振る舞いを続けていた。

 

でも私は

 

私は本当は聞いて欲しかったのだ。

 

「いまどんな気持ち?」

 

「どんな事を考えてる?」

 

「悲しいの?」 

 

「もしまた、

同じ場面があったらどうしようか?」

 

なんでもいい、

 

ただ本当の私の心を聞いて欲しかった。

 

願いが叶えられなくても

 

私はこの世界を生きて行くしかない。

 

私は以前と同じ顔を装いながら

 

本当は

 

「あれから心の血が、

 

ちっとも止まらないんだ。」

 

「忘れた日なんて1日もないんだ。」

 

「俺のせいなんだ、でも一生懸命やったんだ」

 

「俺は生きていていいのか、分からないんだ」

 

「息をして存在してるだけしか出来ない」

 

「悲しくて、つらいんだ」

 

という溢れんばかりの悲しみと

 

その言葉達を心に抱えながら

 

誰にも知られる事無く

 

生き続ける事になった。

 

悲嘆の日々④3部完

         続く

 

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天河神社が呼んでいる①(天河までの流れ④) - わたしからあなたへ

 

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悲嘆の日々③(天河までの流れ③) - わたしからあなたへ

 

  一緒に悲しんでくれた「あなたへ」

 

誰もが、悲しい物語を持っているはずです。

生きるという事は、それらを含んでるものですから。

 

でも、それらの多くは、誰にも知られる事無く、

きっとあなたの深い、深い心の中で眠っている事でしょう。

 

私はとても恵まれているのです。

この様に表現する事を許され、世界の光にさらす事で

その痛みをきっと解放しているのですから。

 

悲しみの淵にいる人がいたら

勇気を出して聞いてみてあげてください。

 

「今はどんな気持ち?何か話したい事はある?」と。

 

もし、相手がうまく答えられなくても大丈夫。

その言葉は、まっすぐ相手の心に届き

優しく響き渡る事でしょう。

 

 

今日は、流れ的にかっこいい感じで・・・(笑)