わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

インド編⑪『風の馬(番外編・天河までの背景①)

『風に乗って世界を走れ』

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生きとし生けるものの苦しみが無くなるようにと祈りが書かれた旗 「風にはためくタルチョ」 byS

 

 

私はユウマ君とダージリンの観光をワクワクと楽しんでいた。

 

あんなに日本に帰りたかった、前日の自分がウソの様だ。

というか、別人だ。

 

昨日まで、目に映る世界を何一つ楽しめなかった。

しかし、今は目に映るすべてに関心をもって世界を眺めている。

 

日記にはこう記してある

 

『もう最悪だ!これ以上は無理。という場所で立ち止まるな。

そこから動き出さなければ、その辛い景色のまんまだぞ。

勇気を持って一歩進めれば、見たことのないような風景が俺を待っている。

歩き出したすぐ近くに、案外幸運が待っている』

 

せっかくダージリンにいるのだ。

ダージリンティーを買いに行こうという事で、紅茶の専門店に行った。

 

ソムリエと思われる方から紅茶の講釈を受け、

「最高品質の葉」「一般的な葉」の違いをテェィスティングさせてもらった。

 

ソムリエは自信満々に

『どうだ??こんなにも葉によって味が違うだろ?』

 

私&ユウマ君

『・・・・・』

え?安い方がうまい気が・・・とお互い顔を見合わせた。

 

ソムリエ

『どうだ、美味しさがぜんぜん違うだろ?(まさか、わかんねーのか?)』

 

ユウマ君

『やっぱ全然違うっす!うまいっす』

 

【うそこけ!】

と心の中で突っ込んだ。

 

ユウマ君の見栄によって、

私達は、なけなしの金で最高級の葉を買うはめになってしまった・・・・。

 

ダージリンには仏教の寺院も多い。

とても印象的だったのが、『タルチョ(ルンタ)』と呼ばれる5色の旗だ。

 

青い空にその5色の旗がはためいて、それは、それはとても美しかった。

 

タルチョ(ルンタ)とは

赤・白・青・黄・緑の薄い生地に仏法の祈りが書かれている。

旗の真ん中にはルンタ(風の馬)が描かれている。

「世界に苦しみがなくなる様に」と風の馬が世界中に拡がっていく様に、

祈りが込められているそうだ。

 

この5色の旗タルチョ(ルンタ)は、10年の時を経て、

この「わたしとなっちゃんの不思議な物語」の最後の日

2017年11月20日の深夜に登場する事になる

 

 ユウマ君とは、話の流れで、とある町まで一緒に旅をしようという事になり、列車のチケットを予約した。

 

ひと通り、ダージリンを観光して宿に戻った。

 

ここの宿は、とても清潔で心地よく

更にべラダンから見える風景が最高だった。

 

寝る前にべラダンに出て景色を眺めた。

月が出ていて、美しい山々を見る。

なんとも幻想的で、心地の良い夜風が吹きうっとりした。

 

寝る前、

マザーテレサのボランティアをした時に頂いた、

ペンダントを紛失した事に気づいた。

思い当たる場所を探したが見つからなかった。

 

 

その夜、不思議な夢を見た。

 

辺りには、

せかすような音が鳴り響いている。

 

私は見た事のない、立派な石で造られた階段の前に立っていた。

 

そして階段の脇には、初めて出会う、

不思議な子供が私を見つめ、階段をのぼるように促した。

 

私は階段を上り、やがて一番上に辿り着いた。

 

頂上には

私をずっと守り続けている、女神様が待っていた(※)。

※人間ではない、女性性の存在(女神様・観音様・菩薩様?)。

私を守り続けている存在だと何故か知っている設定だった。

 

女神様は、悲しげな表情で私を見つめ、静かに涙をこぼしていた。

 

私はたまらず女神様を抱きしめ

「長い間、ずっと気付けなくてごめんね、ごめんね」

と謝っていた。

 

そして、女神様に

「俺の背中に戻っておいで」と伝えた。

 

すると

女神様は私の中に入って姿は消えた。

 

目が覚めた。

 

となりの部屋から目覚ましのアラーム音が鳴っていた。

 

その日の朝、シャワーを浴びると足元にマザーテレサのペンダントトップが落ちているのを発見した。

               つづく

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 『あなたへ』

10年以上前から俺の本質を知ってる「みのちゃん」から年賀状を頂きました。

彼と出会った時、彼はまだ「人間」でなく「菩薩」の状態でこの世界を生きていました。そのため、言動がこの社会のルールから大きくはみ出し、よく周囲を驚かせ、私を大いに喜ばせたものです。

しかし、彼も社会によって「人間」に育てられ、今や責任ある立場で仕事をしています。

寂しいー!!

でも今の君も、なかなかいい感じだ。

 その彼から、こんなメッセージ。

 

『ここ数年落ち着いてしまったのかと心配してましたが、波瀾万丈が続いているようで安心です。

これからも、あなたらしく、いろんな世界を見せてください。ブログ楽しみにしてます!』

 

ありがとう 笑。

なんか、俺たちが思い描いた妄想の世界が、案外本当に形づくられそうな気配がするな。不思議だな、本当に。

今度は家族を連れて、うちに遊びに来てくれ。

 

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