わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

インド編 ⑯『生と死の境界線』(番外編・天河までの背景①)

『生まれる前はどこにいた?』~死んだ後はどこに行く?

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サドゥー - Wikipedia(写真はネパールで出会ったサドゥー)「あなたなら答えを知ってるのか?」byS

※サドゥーはあらゆる物質的・世俗的所有を放棄し、肉体に様々な苦行を課すことや、瞑想によりヒンドゥー教における第四かつ最終的な解脱を得ることを人生の目標としている。

 

私はガンジス川のすぐ近くの安宿を見つけ、ドミトリー(共同の部屋)で数日間バラナシに滞在した。

 

その宿を選んだ理由は、窓から「ガンジス川」が見えるからだ。

 

ガンジス川は、川と言っても、向こう岸が霞んで見えるほど大きい。

そして、河の色は、透明ではなく、コーヒーミルクの様な圧倒的な茶色だった。

宗教的な儀式をする人

洗濯をする人

沐浴する人

聖なる河には、様々な人々が集まり、ごった返していた。

川岸は「毎日がお祭り」と言う印象を受けた。

 

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ガート

私が「ガンジス川」を目指した理由は2つ。

 

1つめはガンジス川で沐浴する事。

2つめは、「命」が聖なる河に辿り着き、灰になって河に流される様を見つめたかった事。

 

私は川岸にある火葬場に日課のように通った。

 

街は迷路の様な作りなので、方向音痴の私はいつも違う川岸に出てしまった。

 

特定のガート(岸)では、そこが火葬場となっている。

薪が組まれて、その上に華やかな生地に包まれた死者が乗せられる。

そして火がつけられる。

 

炎はとても強い勢いで、人の体を焼いた。

 

灰になったあと、そのまま川に流される。

 

河は悠然とそれを受け止めて、流れて行った。

 

私は炎が髪を焦がす程の距離で、毎日死を見つめ続けていた。

 

人が焼かれる匂いは、少し甘いような独特な匂いがした。

 

生きていた人間は、死体になる。

 

そして炎によって見えない物質に姿を変える。

 

目の前で炎に包まれた『死体』は、いつかの『私』だ。それは何より確実100%だ

 

何より信頼出来る事実だ。

  

私は、燃える炎の中に、自分の『死』を見つめようとした。

 

『命』の境界線を私は知りたかったのだと思う。

 

灰になった「あの人」は、一体どこに行ったんだろうか?

「あの人」が信じた場所に、本当にたどり着いたのだろうか?

 

「あの人」は姿を変えて、新しい命に生まれ変わったのだろうか? 

 

生まれる前「あの人」はどこにいたのだろうか?

物質ではない「何か」として存在していたのだろうか?

 

それとも

『今』と何一つ変わらない「存在」の在り方をするのだろうか?

 

それは 本当だろうか?

 

結局『存在』とは何だろう?いう問題に行きつく。

 

いくら他人の『死』を見つめ続けても、

答えは何一つ見つけられなかった。

 

ただ思った事はある。

行動出来る形が与えらていて、感じる心が与えられているならば、

それらを存分に駆使して味わえるの「今」だけという事。

 

この姿形は今だけで、それを使えるのも今だけ

 

行動しても、行動しなくても、どちらにせよ、あの炎の中で、この形は消えるのだ。

 

それは、別に悲しい事じゃなく、どう生きてもゴールは同じという事実だ。

だから、選択出来る自由があるならば、好きな様に選べばいい。

 

生まれて 生きて 死ぬだけだ。

その先は、生きてる人間には決して分からない領域なのだから。

 

どんな命にも平等に与えられている「死」は、もしかしたら、分け隔てなく与えられている「優しさ」かもしれない。

 

個人的な感想だが、「生や死」は隠して蓋をする事ではないと思う。

真摯に生死を見つめる事は、私達の「生」をより輝かせる、とても大切なものだと思うのだ。

 

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 バラナシでは 「カズ」という男前で逞しい日本人青年に出会い、親しくなった。

 

日本人旅行者とは思えぬ堂々と自信に満ちた空気を発していた。

 

現地の女性からも、女性旅行者からもよくモテていた。

 

私はそんな逞しい日本人がいてとても嬉しかった。

 

カズ

『俺は女性との関係がめちゃくちゃなのに、やめられないんです。もう迷いの中ですよ。どうすりゃいいですかね?』

 

『そうか(笑)、そりゃ健全だよ。というか、俺も後悔と反省が全く生かされない愚か者だぞ。相談する相手が間違ってるわ!一つ分かるのは、俺達はガンジス河に誰よりも入るべき人間という事だ。』

と言って笑い合った。

 

カズから

『俺はよく、昭和の男と周囲にからかわれますが、あなたは俺以上に古い、大正、明治の男って感じですね』

と笑われた。

 

 カズは、俺と別れる時に真面目な顔して

「いいですか?これは俺の大切な本です。でもあなたになら渡してもいい。約束してください、周囲に人がいない時に読む事を。」

とカバー付きの文庫本を、意味ありげに手渡された。

 

俺はその後、彼の言いつけを守り、その本を静かに開いた後、爆笑した。

 

文庫の中身は官能小説だった!カズありがとう(笑)

 

      つづく(16話/全18話)

 

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『あなたへ』

 

おいおい・・毎日火葬場に通うって・・・。

大丈夫か。

どうかしてるだろ。

かなり、やばい奴ですよね。 本当、自分でもそう思います。

 友人が同じ行動してたら、きっと俺心配しますから。

 

「大丈夫か?いま辛い事があるのか?話を聞こうじゃないか」って。

 

10年前から変人丸出しでしたね。

大丈夫です、直接お会いしたら、意外に普通ですから・・・。

 

さて、インドの物語を書くために、写真や日記を探していたら、

一つの小説が出てきました。

カズからもらった官能小説ではありませんよ(笑)

 

遠藤周作さん

『深い河(ディープリバー)』

をという小説をご存知でしょうか?

私はこの小説を友人の牧師さんから教えてもらって、インドに行く前に読んだと思います。遠藤さんはカトリック教徒でしたね。

 

この物語は、インドのガンジス河を舞台に、『生と死』を見つめながら、様々な人間の人生が交差します。

そして、宗教を超えた大きな世界観で描かれた物語で、マザーテレサの活動もほんの少し触れられています。

私の容赦のない徹底的な断捨離にも耐え抜いた、思い出深い本です。

インドの宗教や暮らしなど、沢山の事が描かれています。

もし、興味があれば是非ご一読を

私も10年ぶりに、読んでみようと思います。

 

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