わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

接心⑨(天河までの流れ⑥)

 『禅堂を震わすのは 

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「川の流れ」by sige

 

『カン!』

 

やっと終わった・・・。

 

と私は心からホッとした。

 

いやーなんと長い時間だった事か?

 

いつもと変わらない時間が、まるで永遠の様に思えた。

 

その後は、経行(歩行禅)だ。

 

経行
きんひん

経典では「きょうぎょう」と読むが,禅宗では「きんひん」と読む。坐禅中に睡気に襲われたとき,疲労したときなどに,一定の場所を経文を称えたりなどしつつ,静かにゆっくりと歩行すること。この時にトイレなども済ませる。

 

作法に沿って礼をして、

 

立ち上がり歩き出そうとした時、

 

足が痺れていたので、

すっ転びそうになった。

 

 心を落ち着かせるどころが、

心を大騒ぎさせる坐禅をして

 

しかも、最後に転びそうになって・・・・。

 

 まったく・・・俺は・・

何やってるんだか・・。

 

痺れていないふりをして、

歩くのは非常に苦労した。

 

さて

経行(歩行禅)

 

昔、独学でヴィパッサナー瞑想に出会い、

 

誰もいない早朝の公園で、歩行瞑想をよくしたものだ。

 

ヴィパッサナー瞑想 - Wikipedia

ヴィパッサナーとは「分けて観る」、「物事をあるがままに見る」という意味である。一般に仏教においては、集中力を育てるサマタ瞑想と、物事をあるがままに観察するヴィパッサナー瞑想とが双修され、この点は南伝仏教でも北伝仏教でも変わらない

 

足が床に触れる感覚

 

足を移動する時の足の重さ 

 

歩く感覚を充分に感じながら歩いた。

 

感覚を感じる時、意識は『いまここ』にいる。

 

しかし、私の意識はすぐに

『いまここ』から離れて、

 

目の前にいる

 

歩行禅をする阿部敏郎さんの背中に

飛び移った。

 

不思議だ。

 

『さとりの授業』の著者が、今こうして目の前に居る。

 

背が高いな。芸能界にいた人だもんな・・・。

 

天河神社の事、何か教えてくれるかな・・・。

 

『また思考してる!』

 

そんな 思考に気づき。

 

再び歩く感覚に『いまここ』に意識を戻す。

 

それを繰り返す。

 

 館内を何周か歩き、再び禅堂に帰って坐禅。

 

『カン!』

 

と坐禅終了の時間を終え、

 

座を正して読経が始まる。

 

坐禅後の読経は以下が主として読まれる。 

 

般若心経

 

延命十句観音経

 

白隠禅師坐禅和讃

 

大悲呪

 

普回向

 

光明真言

 

南無阿弥陀仏

 

誓いの言葉(THE禅サンガ

  

もちろん初心者でもテキストが用意されるので、

 

初めてのお経でもテキストを読みながら読経できる。

 

私は、天河神社に行った後から、

 

般若心経をそらんじる事が出来る様になっていたので、

 

読経の際は少々胸を張って、声を出した。

  

腹の底から声を出して、読経する事は非常に気持ちがいい。

 

さすがに25名がお経を読み上げると、

 

声と声が共振し調和し、

 

不思議な心地よさが禅堂に響き渡る。

 

その声の中でも図抜けた声量で禅堂を震わすのは

 

やはり向和尚だ。

 

向和尚の無心で腹の底から出される声は、

 

力強く迫力があり、誰の声よりも禅堂に響き渡たっていた。

 

      つづく

 

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接心⑩(天河までの流れ⑥) - わたしからあなたへ

 

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接心⑧(天河までの流れ⑥) - わたしからあなたへ

 

 『あなたへ』

 

私の祖母は、ホームヘルパーさんの援助を受けながらも、

 

90歳近くまで一人で暮らしていました。

 

それほど自立していたからです。

 

しかしさすがに、年も年なので一人では心配という事で

 

今は私の両親と一緒に暮らしています。

 

私の祖父はもう亡くなっていますが、

 

祖父は40代まで警察の仕事をしており、

 

次は署長という時に、警察官の仕事を退職し、

 

その後一代で事業を起こして

 

それなりに成功した実業家でした。

 

祖父は、祖母と正反対の気質を持つとても厳しい人でした。

 

祖父の事業は、3人の息子達が事業を引き継いでいます。

 

私の父も祖父の事業を引き継いだ一人です。

 

私が20代の時、進みたい道がありました。

 

それを父に相談した時、

 

父は言いました。

 

『俺は自分の道を歩けなかった。

 

お前は好きな道を歩けばいい。』

 

と言って、私を自由にしてくれました。

 

言葉にもならない想いのバトンタッチで、

 

私は今こうして幸福に生きています。

 

本当にありがとう。

 

私は人から与えられた恩が多すぎて、

 

とてもこの人生で返せそうにありません。

 

出来るのは忘れない事だけです。

 

あなたにとってどうか良い1日でありますように。

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