わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

接心⑩(天河までの流れ⑥)

『食べた事などなかったのだ。 

 

https://www.instagram.com/p/BfdgcBxg_rA/「綺麗と言って」by s

 

さて

 

ようやく食事だ。

 

 食事の前にも一度禅堂に集まってから、

食堂に向う。

 

食堂に行くまでも整然と並び沈黙を守りながら移動する。

 

特に席は決まってる訳ではなく、

 

流れのままに席に着くとまた阿部さんと同じ席だった。

 

もちろん食事の際は沈黙を守る。

 

が 

いまここ道場の接心は非常にゆるいので

 

実際は

『おいしそう!』などの

和気あいあいとした言葉も飛び交う。

 

皆で協力し合い、食事の配膳などを行う。

 

そして準備が整った後は席に着き、

食事の前に

 

食事五観文を皆で声を合わせて唱える。

 

一つには、効の多少を計り、彼の来処を量る

(こうのたしょうをはかり、かのらいしょをはかる)

 

二つには、己が徳行の全欠をはかつて供に応ず

(おのれがとくぎょうのぜんけつをはかってくにおうず)

 

三つには、心を防ぎ、過貧等を離るるを宗とす
(しんをふせぎ、とがとんとうをはなるるをしゅうとす)

 

四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり
(まさにりょうやくをこととするはぎょうこをりょうぜんがためなり)

 

五つには、道業を成ぜんが為に、将にこの食をうくべし
(どうぎょうをじょうぜんがために、まさにこのじきをうくべし)

 

風のたより:食事をいただく心より引用

(向和尚ブログ)


意訳すると、


一つには、目の前に供される食物が、天地の恵と多くの人々の労力のおかげでここにあることを思い、感謝していただきます。


二つには、この食物をいただくにあたり、人々の幸せのために自分はどれだけの行いができているだろうかと反省していただきます。


三つには、正しい落ちついた心を保持して、過ちや貪りの心をおこさずにいただきます。


四つには、食物を良薬として、健全な身心を養うためにいただきます。


五つには、人間向上の真実の道(仏道)を成就するためにいただきます。

 

つまり、感謝と慎ましい反省の気持ちと、皆の幸せを実現する大道を生きるという決意をもって、今まさに食事をいただくということです。

 

と言い終えてから食事が始まる。

 

もちろん、食事の作法がある。

 

ご飯やおかずを食べるときは、

器を持って一つずつ食べる。

 

音を立てないように食べる。

 

向和尚曰く、先輩の雲水からは

『沢庵の噛む音も立てるな』と言われたそう。

 

そりゃなかなか難しいだろう・・・。

 

口に入れる品の器だけを持って、

一つ一つの食材と向き合う。

あれや、これやと箸を伸ばさない。

 

そして、

食材の色合い、形、匂い、歯触り、

味をマインドフルネスに味わうのだ。

 

つまり

今現在において起こっている経験に注意を向ける。

 

一つ一つの食材を味わって食べる。

 

私はこの経験をした時、

 

今まで、

『まことに食べた事などなかった』

という事に気づいた。

 

私はいつも

何かしながら

何か考えながら

 

食材に。

食べるという事に。

まことに向き合った事などなかったのだ。

 

私は、ひとつひとつを味わった。

 

色の美しさ。

かおり。

歯触り。

味わい。

咀嚼して形状が変わる感覚。

体内に取り込みたい欲求。

喉から、胃に流れる感覚。

そして私に溶けてしまう感覚。

 

ああ、食事とはこんなにも凄い事だったのか。

 

衝撃だった。

 

まさに『命』を食べ、

そして私の『命』になるという経験をした。

 

禅は

『いまここを徹底的に味わう事だ』

 

私が如何に無自覚に生き

 

どれほど豊かな瞬間を見落としているか

 

禅は思い出させてくれる。

 

  つづく。

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接心⑪(天河までの流れ⑥) - わたしからあなたへ

 

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接心⑨(天河までの流れ⑥) - わたしからあなたへ

 

『あなたへ』

 

接心の時に、

あんなに食事という事に感動したのに、

 

日常にもどると

 

何かを見ながら

何かをしながら

 あれこれと思考しながら

 

ひどいもんです。

 

接心の時間は私にとっては、

 

何かを学ぶというより、

 

いまここに展開している豊かさを

 

もう一度

思い出しにいっているのかもしれません。

 

あなたにとってどうか良い1日でありますように。

いつもお付き合い頂き本当に感謝します。

読んでくれてありがとう。

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