わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

接心⑯(天河までの流れ⑥)

『愛の場③~こころの解放

f:id:sintamsc:20210127200536j:image「いつも照らしている/愛しい背中」by s

 

私は勇気を振り絞り

 

 言葉を続けた。

 

『それで、会いに来てくれたんです。

 

去年の9月に。

 

ちょうど今頃。

 

俺との約束を守って。

 

最後に会いに来てくれたんです。

 

俺、一生懸命頑張ったんですけど。

 

生きててほしく、頑張ったんですけど。

 

守ってあげれなくて・・・』

 

私の目の前に展開している場は、

 

水を打ったように静かでありながら

 

私の「言葉」を「弱さ」を完全に受容していた。  

 

『その時は「生きる」って

 

約束してくれたんだけど

 

その日の夜、飛び降りちゃって

 

数日後、

 

俺の誕生日近くに死んじゃって。

 

本当は俺、「あぶない」って分かってたのに。』

 

涙でぼんやりした視界から

 

沢山の人が泣いている姿が目に入った。

 

何故泣いているんだろう?

 

不思議だった。

 

私は涙を拭いもせず嗚咽しながら、

 

『俺、それからずっと

 

自分が生きてていいのか分からなくて・・・』

 

もう言葉は出なかった・・・。

 

なっちゃん、やるだけやったよ。

 

頑張ったよ。

 

頭はもう完全に空っぽだった。

 

私の思考は停止して、

 

静かに辺りを見回した。

 

周囲から泣き声が聞こえる。

 

まるで、

私の悲しみを一緒に 悲しんくれている様だ。

 

そして、参加者達から

 

沢山の

私を抱きしめるような

 

愛の言葉を伝えられた。

 

私は忘れる事はないだろう。

 

あの時の優し過ぎる愛の場を。

 

隣りに坐っていた阿部敏郎さんは

 

私をまっすぐ見つめてこう言った。

 

阿部さん

『すべてが起こるべくして起こっているんだ。 

 

それは意図を越えている。

 

あなたのせいじゃない。』

 

『違う!あの時、本当に命を守るなら、

 

彼女を引きずって病院に連れて行くべきだったんだ!

 

俺は、俺を信用して会いにきた彼女を

 

ただ裏切るのが怖かっただけだ!!』

 

私は怒りをぶつけるように伝えた。

 

阿部さん

『それは後から意味づけたしたストーリーだよ。

 

あなたの第一念は

 

彼女を守りたいという気持ちだったでしょう。

 

でも、本当はね。

 

その全てさえストーリーなんだ。』

 

阿部さんは、

 

静かに涙を流しながらそう私に伝えた。

 

私はこの場面で

 

その真実を伝える阿部さんに

 

誠実さと凄みを感じた。

 

この人は本気でそれを伝えている。

 

そして

阿部さんの提案で

 

『よし、なっちゃんの供養のためにも

 

みんなで般若心経を唱えてあげよう』

 

という事になり

 

私は25名近くの車座の中心に坐らせてもらった。

 

座布団は2つ。

 

私となっちゃんの分だ。

 

私は泣きながら目を閉じた。

 

般若心経の読経が始まった。

 

正直、何が起きたか覚えていない。

 

ただ、

愛のシャワーの様な波動を

 

私は全身で浴び続けた。

 

泣きながら唱える人

 

私も泣きながらなっちゃんを想って唱えた。

 

読経が終わる頃

 

私は声を出して

『なっちゃん、見てるかい?

 

世界はこんなにも優しいよ。

 

あなたにも、この優しさを知って欲しかったよ。

 

ほら

みんな、あなたを想ってくれている』

 

と言って泣いた。

 

私はこの時、

実は不思議な体験(経験)をしていた。

 

この読経の後、

 

自分の何かがガラッと

 

変容してしまったのだ。

        つづく

 

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接心⑰(天河までの流れ⑥) - わたしからあなたへ

 

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『あなたへ』

 

本日の記事で、記念すべき

 

「100日目」

 

を迎えました。

 

ちょうど、私が心を開ききった場面です。

 

100日目ちょうどで物語を完結しようと思いましたが、

 

とても無理でした。

 

接心の物語では、この場面だけでも良かったのです。

 

しかし、

私はこの物語を書くにあたって

 

沢山の協力を頂き書いています。

 

ですから、

私だけの物語という意識はありません。

 

ですので、面白味がないとしても、

 

人物・活動・背景などある程度、詳細に書く事で、

 

リアリティを感じてもらい

 

「ああ、こんな事をやるんだな」

 

「こんな世界があるんだな」

 

「わたしもやってみようかな」

 

とか、何か得られるものがあったり、

 

繋がるきっかけになれば本望です。

 

向和尚が大事にしている言葉

 

「勝縁」(しょうえん)になればと思います。

出会ったお互いにとって優れた縁になるように。

 

さあ、今日は金曜日。

 

春を呼ぶ風、

 

春を告げる鳥の声、

 

春を告げる花、

 

新しい始まりを味わいましょう。

 

私達にとって素晴らしい1日でありますように。

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