「あなたへ」
「太陽」byS
「生きてていいの?」
そんな問いを抱えているんだね。
いいんだよ。
生きていて。
どうか生きていて。
優しいあなた。
空も
木々も
春の風も
優しいあなたを、
深く愛していると俺は思う。
木々が風に揺れるのは、
あなたに気づいて欲しいから。
あなたの痛みは、
あなたが優しい証。
優しいとは、
すぐれているという事。
そんな優しさを、
地球は焦がれる様に待っている。
あなたに声をかけられるのを。
あなたに触れられるのを。
あなたが生きてくれている喜び。
声なき声でささやき続けている。
優しい心で生きていくのが、
なかなか難しい世界だね。
その心で世界を見渡せば、
胸が痛む事ばかり。
胸が痛む事は、苦しい事。
胸が痛むのは、辛い事。
俺は、
それを良しとは思えない。
苦しみなんか消えればいいと思う。
けれど、
その痛みは醜いものではなく、
とても美しいもの。
きっと神様はそう感じてるに違いない。
どうか生きていて。
痛まない心を持つ弱き存在が、
闊歩する世界だ。
でもそんな、
弱き存在は、
その優しさに甘えずにはいられない。
その甘え方は、
怒り
暴力
批判
どれも弱さでしかない。
その弱き存在は、
あなたの優しさがあって生きているんだよ。
どうか、あなたこそ生きてくれ。
あなたがいるから、
地球はじっと動かずにいるのかもしれない。
もし?
醜い存在ばかりで、
心優しいあなたが生きていないのなら、
地球は泣きじゃくって、
身を震わせて、
世界を壊してしまうかもしれないよ。
もしかして、
あなたの存在が地球を守ってるかもしれない。
生きる意味など俺は知らないけれど、
どんな可能性もあるだろう。
どんな理由をつけてでも、
生きていて。
生きてていいんだ。
生きていて欲しい。
胸が痛むあなたこそ、
俺は生きてて欲しいよ。
ごめんね、
わがままばかり。
でも、
そんな、
あなたがいないと
俺はとっても淋しいんだ。