わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

ミヒャエル・エンデ(3)

「あなたへ」f:id:sintamsc:20190413161411j:image

モモ  

ミヒャエル・エンデ作  大島かおり訳    岩波少年文庫

町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。

 

 

さて、

 

モモの物語は、

 

まさに現代社会の縮図が描かれています。

 

謎の灰色の男達(時間泥棒)は、

 

誰にも気づかれる事無く、

 

影の様に、ゆっくりと、

 

緻密な計画で住民から時を奪ってゆきます。

 

住民たちは 、

 

自分の意志で生きている様で、

 

操り人形の様に、

 

実は支配されてる事に気がつきません。

 

「時間がない!」

 

「忙しい!」

 

 

無駄を排除して、

 

少しでも早く先へと、

 

少しでも多くを手に入れる、

 

合理性を突き詰めた社会。

 

それは一体どんな生き方になるのか?

 

という事が、

 

物語を通して描かれています。

 

目的(未来)のために、

 

「いま」を味わう事なく、

 

まだ訪れない「未来」のために、

 

「いま」を処理していく。

 

その生き方はまるで、

 

機械の様です。

 

人々は訳もなく、

 

「イライラ」

 

「せかせか」

 

「うつうつ」

 

心のはずみを失っていきます。

 

そして、

 

主人公

 

モモ」

 

の登場です。

 

その主人公は、

 

数も数えられず、

 

ボロボロの服を纏い、

 

家もなく、

 

家族もいない、

 

10歳に満たない女の子です。

 

しかし、

 

モモには美しい魂があります。

 

合理性・生産性を追い求めるような、

 

社会を計画している灰色の男達と、

 

反対の質を持ったモモは、

 

灰色の男達にとって、非常に危険な存在です。

 

この物語は、

 

モモには素晴らしい仲間との出会いがあり、

 

そして、

 

灰色の男達との対決でもあります。

 

しかし、

 

その灰色の男達にも哀しみがあります。

 

さいごの灰色の男はゆっくりとうなずきながら、

つぶやきました。

「いいんだ これでいいんだ なにもかも おわった」

 

そして一番好きなシーン

 

大都会では、

長いこと見られなかった光景が

繰り広げられていました。
子供達は道路の真ん中で遊び、

車で行く人は車を止めてそれをニコニコと眺め、

時には車から降りて一緒に遊びました。

 

おっと・・・

 

あんまり、書いしまうと、

 

物語を読む楽しみを奪ってしまいますので、

 

物語の事は、ここまでとします。

 

 

さて、

 

私はこの物語を読んで、

 

生産性も、合理性もない、

 

時間のかけがえのなさを学びました。

 

そう思うと私達はなんと、

 

豊かな時間(心)を生きているのでしょうか?

 

力強い太陽の光を感じる体。

 

そよぐ優しい風を味わえる頬。

 

天に向かう新緑の木々を眺められる目。

 

擦り寄る猫の温かさ感じる足。

 

帰ってくる飼い主に吠える犬の声を聴く耳。

 

真っ白なノートに描かれる自由な想像力。

 

たわいもない会話で笑い合える友情。

 

温かいハグや肩を抱き合う時間。

 

励まし合う心の温かさ。

 

 

いつか人生を振り返った時、

 

きっと思い出すのは、

 

そんな生産性も損得もない、

 

自分の心を生きた時間。

 

そんな風に想います。

 

さて、

 

ミヒャエル・エンデ作

 

「モモ」

 

あなたも読んでみたくなったでしょう(笑)

 

もし、あなたがモモを、

 

読んだら是非感想を聞きたいものです。

 

またいつの日か教えてください。

 

楽しみにしています。