わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

おじいちゃんが呼んでいる(11)

『痛恨の極み』

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 『戸隠神社 九頭龍社 御朱印』by S

 

前回の物語↓

sintamsc.hatenablog.com

 

俺は神様に言葉を伝えた後、 

 

奥社に向かって深く一礼をした。

 

おし!!

 

俺はソワソワし始めた。

 

そうよ!御朱印帳!!

 

出来たかな!?

 

出来てるかな?

 

社務所に預けた御朱印帳が、

 

気になって仕方ない。

 

説明しよう!

 

オジサンの性分

 

このオジサンは、

 

何でも欲したものは、

 

1分1秒でも早く、

 

中身を確認せずには、

 

いられない性分なのだ!!

 

例えば、

 

新しく靴を買えば履いて帰りたい。

 

購入した商品は、

 

その場で梱包を破って、

 

中身を触りたい!!

 

とにかく、

 

一刻も早く味わいたいんだ!

 

とにかく、

 

我慢が効かないのである!!

 

うちのチビ達が何かを購入し、

 

車の中で我慢してる様子を見ると、

 

おじさん恥ずかしい気持ちになるのだ。

 

チビ達が

「あけていいい?」

 

と聞こうものなら、

 

「あったりめーだろ!

 

 すぐ開けちゃいな!」

 

と、けしかける始末。

 

しかし、

 

オジサンも我慢はするのである。

 

そんな性分を抱える、

 

オジサンはなかなか大変なのである。

 

俺は奥社にいる、やっちゃんともえちゃんを、

 

さっさと置き去りにして、

 

うおー!っと、

 

雪の上を滑りながら社務所に駆けつけた。

 

 そして!

 

じゃーん!!

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 やったー!!

 

これはいい記念だ。

 

この御朱印は、

 

きっと生涯忘れないだろう。

 

そして、

 

奥社でしか授与されないという

 

天の岩戸を押し開き、

 

世界の光と秩序を取り戻した、

 

天手力雄命の勝守を授かった。

そして、

 

もう一つ気になった。

 

青龍の絵馬。

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授与所の神職の方

「奉納されますよね?

 

 もう一度登って頂き、

 

 左手の奥になります。」

 

わたし

「いや!奉納しません(キリッ!)

 (また行くの面倒くさいもん)

 

 持って帰りたいです!」 

 

 

神職の方も苦笑い・・・

 

 

いやー最近神社の授与所が、

 

楽しくてしょうがないわ。

   (目的そっち?)

 

やがて、 

 

やっちゃんともえちゃんとも合流。

 

それぞれおみくじなどをして、

 

よいよい帰路となった。

 

さあ、

 

またあの道を降りていくのか・・・。

 

しかし、

 

奥社に参拝した後、

 

俺は妙に元気になっている事を感じていた。

(授与所の興奮か、はたまた・・・)

 

空を見上げると日が暮れようとしている。

 

そして吹雪いている。

 

登ってきた分、体力も消耗している。

 

しかし不思議な事に、

 

俺は何だか、

 

帰り道を駆け抜けたい、

 

衝動が沸いていた。

 

そこで俺は2人にこう伝えた。

 「俺は自分のペースで、

 

    帰るから、よろしく。

 

  2人は2人のペースで

 

  ゆっくり来てくれ。」

 

そう伝えて、

 

俺は雪の上を駆け足で下り始めた。

 

行きは慎重に転ばない様に歩いて来たが、

 

帰りは恐れる事なく、

 

タッタカターっと

 

と積雪の上を走り抜けた。

 

駆け抜ける事がとても爽快で、

 

疲れるどころか、

 

どんどんエネルギーは溢れるばかりだった。

 

駆け抜けながら、

 

俺は歓喜に近い感情が湧き、

 

あははー!

 

ウヒャヒャー!

(病気?)

 

と声を出しながら駆け降りた。

 

振り返ると、

 

やっちゃんともえちゃんの姿は、

 

全く見えなかった。

 

随神門を越えた辺りで、

 

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海外から観光に来たカップルに、

 

写真を頼まれた。

 

わたし

「オッケー

 

   オッケー!」

(これだけはインド以来胸を張って大きな声をせる単語・・)

 

と妙なハイテンションで応えた。

 

 

妙な話で恐縮だが、

 

俺は何故か走りながら、

 

『平成が終わり、

 

 新しい時代が来るよ』

 

と、まるで戸隠の森の精霊に伝える様に、

 

呼びかけながら駆け抜けた。

 

寒さで頭髪は凍り付き、

 

ガチガチになっていたが、

 

力は湧いてくるばかりだった。

 

これも空想の類の話だが、

 

行きの道は今までの半生。

 

参拝した後の帰り道は、

 

令和の時代の始まり、

 

つまり、

 

これからの俺の半生。

 

そんな事を、

 

象徴しているような気がしたのだ。

 (俺の心の岩戸も開いたのか 笑)

 

更に妙な事は、

 

走り方は足を交互に出す足の運びではなく、

 

パカラ、パカラっと

 

まるで、馬の様な走り方であった事。

 

他者から見たら、

 

気が触れたオジサンが、

 

うははー!

 

と笑いながら、

 

猛スピードで、

 

馬の様に駆け降りてくるのだから、

 

怖かったに、

 

違いない!!

 

そして、早々とスタートと地点の参道に到着。

 

その時!

 

ハッ!

 

キキーッっ

 

と急ブレーキをかけるように歩みを止めた。

 

気が触れた馬オジサンは、

 

唐突に思い出した!!

 

九頭龍社・・・

 

あれ?

 

九頭龍社・・

 

参拝したっけ?

 

トリニティから教えてもらった九頭龍社。

 

俺の今回のメインイベント。

 

奥社は行ったけど、

 

九頭龍社って・・・。

 

え?もしかして・・

 

俺はハラハラしながら、

 

先ほど50円で購入した、

 

戸隠神社のパンフレットの見取り図を確認した。

 

ま、ま、まさか・・・。

 

ガ、ガ、

 

ガビーン!!

(時代を感じる擬音)

 

九頭龍社は奥社のすぐ近くにあったのだが、

 

雪のため俺の視界に入らなかったのだ。

(しかも、神職の方が奉納するようにチャンスまでくれたのに)

 

ゲボー!

 

げぼぼぼー!

 

奥社での参拝後、

 

すっかり御朱印に気をとられ・・・。

 

ブルブル・・・

 

九頭龍社・・

 

九頭龍社・・・

 

九頭龍社あー!

 

頭髪は凍り付き、

 

鼻水も凍った馬オジサン

 

痛恨の叫びは、

 

戸隠の神聖な山々に、

 

悲痛にこだましていたという。

 

くーずーぅ

 

りゅーしゃーあ!

 

うおー!

 

  つづく

 

前回の物語を読む方は

おじいちゃんが呼んでいる(10) - わたしからあなたへ

 

次の物語を読む方は

 おじいちゃんが呼んでいる(12)最終話 - わたしからあなたへ


「あなたへ」

 

可哀想ですね。

 

馬オジサン。

 

しかし、

 

馬オジサンって・・

 

しかも、

 

頭髪が凍り付いてるんですって・・

 

笑って走るんですって・・・

 

いややわー

 

アタマデカイマンに、

 

馬オジサンって、

 

いややわー