わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

蛍に会いたい

「4年目の蛍」

f:id:sintamsc:20190623223712j:image

 「ゲンジホタルの光」byS

 

 去年の記事

sintamsc.hatenablog.com

 

 今年は蛍のシーズンが来ても、

 

Oさんからの連絡はありませんでした。

 

 

Oさんとは4年前に、

 

蛍が見つからず途方に暮れていた時に、

 

偶然出会い親切に声をかけて頂いた方。

 

 

Oさんはボランティアで、

 

減少傾向にある蛍を守るために

 

ゲンジホタルの幼虫を育て、

 

毎年成虫になった蛍を川にかえしている方です。

 

蛍の事なら何でも喜んで教えてくれる、

 

とても親切なお人柄です。

 

 

Oさんから今年は連絡はありませんでしたが、

 

蛍の鑑賞会はすでに、

 

先々週と先週に実施されていた様子。

 

きっとOさんは蛍を見に来る子供達に、

 

蛍の啓発活動を、

 

頑張ってみえたのだろうと思っていました。

 

 

今年は蛍の鑑賞会も行けず、

 

この地域の蛍鑑賞のシーズンを、

 

とうに過ぎていました。

 

 

私は心の片隅に、

 

「あー今年は出遅れてしまった・・」

 

と残念な想いを抱えていました。

 

 

さて、日曜日。

 

 

今日の夜は天気が崩れる予報。

 

蛍は雨が降るとあまり飛ばないらしい。

 

私は夕寝をして目が覚めてから、

 

「今から蛍を見に行ってみるぞ」

 

 とチビ達に宣言しました。

 

そうは言ったものの、

 

頭の中では最悪な展開が想定されていました。

 

出発する時間も大幅に出遅れため、

 

恐らく到着した頃にはチビ達は爆睡。

 

しかも雨も降り出し、

 

ハイ終了!!

 

 

えーい!

 

とにかく行動だ!

 

 

 

私は勝手に少々怒り気味の状態の中、

 

山に向かって車を走らせました。

 

 

完全に真っ暗な闇の中、

 

目的地に到着。

 

一番下のチビが爆睡中でした。

 

「起きるんだ!頑張るのだ!」

 

と叩き起こしました。

 

駐車場は、

 

去年と比べて、すっからんかん。

 

うーむ・・・

 

時間帯もやや遅いのもあるでしょう。

 

完全にシーズンが、

 

終わってしまっているのだと思いました。

 

 

こりゃ今年はダメそうだな・・

 

と思いましたが、

 

まあ行くだけ行こうと歩き出しました。

 

 すると、

 

ブーンと軽トラックが前を走りました。

 

まさかね・・・・

 

Oさんは軽トラックを運転していたからです。

 

スマホのライトを頼りに、

 

蛍の鑑賞スポットに到着すると、

 

何と数名の蛍鑑賞者を発見。

 

しかも、

 

何やら聞き覚えのある声・・・。

 

なんとそこには、

 

Oさん!!

 

が居るではありませんか!

 

うわー、

 

どんだけご縁があるのでしょう。

 

 わたし

「今年はOさんか連絡を頂けなかったので、

 

 蛍を見にいくタイミングが分かりませんでしたよ」

 

と、勝手にOさんのせいにすると、

 

Oさん

「いやー私が声をかけちゃうと、

 

 無理させて来させちゃうのも申し訳ないと思ってね」

 

との事。

 

Oさんのお気遣いだったんですね。

 

俺が勇気を出して聞いて置けば・・・

 

本当すんません・・・

 

Oさん

「スマホのライト消してごらん」

 

との言葉通りスマホのライトを消すと、

 

辺りは完全な闇が・・・。

 

すると辺りに、

 

ポワッ(蛍の光の擬音)

 

 

f:id:sintamsc:20190624203530j:image

※蛍をスマホの写真で撮るのはかなり困難!見せれないのは残念です。 

 

 お!

 

いた!

 

あそこにも!

 

あそこにも!

 

あそこにもいる!!

 

チビ達も大興奮!!

 

というより、

 

私が大興奮でした。

 

Oさんの話によると、

 

今年は気温が安定せず、

 

蛍が飛び交う時期の特定が難しかったとの事。

 

蛍の鑑賞会も雨が降ったりと、

 

蛍が飛び交う場面を見るのは難しかったそうです。

 

Oさん

「今日はいいぞ~

 

 いい時に来たな~」

 

その言葉通り、

 

ゲンジホタルのやさしい緑色の光が飛び交う様を、

 

幸運にも見る事が出来ました。

 

Oさんから、

 

沢山の蛍に対する講義や、

 

熱い想いをお聞きしました。

 

さあ、そろそろ帰ろうかという頃、

 

Oさん

「ヘイケホタル が昨日沢山見えたらしい場所がある。

 

 そこは山深い場所だから、

 

 あんたらの車は置いていく必要がある。

 

 軽トラの荷台で乗せてってやるが、

 

 どうする?」

 

 

是非!!

 

 

という事で、

 

私達家族は、

 

Oさんの運転する軽トラの荷台に乗り込みました。

 

チビ達は大興奮!!

 

走り出すと、風が気持ちいい事。

 

Oさん

「ここは、イノシシ、ウサギ、シカ、

 

 マムシも出る」

 

その言葉通り、

 

完全に山の中。

 

素人ではとても車で、

 

入っていける場所ではありませんでした。

 

ブロウちゃんは、荷台の上で目を閉じ、

 

風を味わっている様でした。

 

 

そして到着。

 

辺りは特に蛍の光は見当たりませんでした。

 

Oさん

「さあ、今から。

 

 蛍を呼ぶぞ。

 

 車のハザードを点燈させる」

 

 カチリ

 

すると、

 

ハザードランプの点滅に、

 

呼応するように、

 

周囲から光が!

 

・・・

 

それは、

 

まるで星が降っているような、

 

夢の様な景色でした。

 

うわー!

 

スーゲー!

 

どうやら、

 

ハザードランプの点滅と、

 

ヘイケホタルは共鳴して、

 

集まってくるようなのです。

 

↓イメージ写真。 Oさんから頂いたものです。実際は空に星が瞬く感じです。

f:id:sintamsc:20190623224619j:image

 

夢の様な風景でした。

 

一生忘れる事はないでしょう。

 

軽トラの荷台の上で、

 

夜の森の中を入っていく経験も得難いものでした。

 

 

私はOさんに深く感謝の意を伝え、

 

また来年会う事を約束しました。

 

自分の車に戻り乗り込むと、

 

雨が・・・

 

か、かみまさま!

 

本当に、

 

本当に、

 

ありがとうございまっす!!