「おじさんの孤独」
「頑張りすぎ」bys
目の前の奴、
真剣にパソコンに向き合ってるわ。
頑張ってやがる。
周囲に目を配れば、
何かを懸命に書き込んでる奴。
作業を懸命にしてる奴。
真剣に話し合いをしている奴。
うわー、頑張ってる奴ばかりじゃん。
頑張りたくないおじさんは、
この場を離れ、仲間を探しに行った。
扉を開けると、
扉の向こうの室内には皆真剣に、
それぞれの活動に取り組んでる奴らばっかりだった。
ゲホー
おじさんは咳き込んだ。
どいつもこいつも頑張ってやがる。
頑張ってないおじさんは孤独を感じた。
家に帰ると、
頑張って宿題をやる奴。
頑張って料理をつくる奴。
頑張って吠える奴。
頑張ってゲームをやる奴。
おじさんは、パンツ一丁で
「おめーら!頑張るな!」
と叫んでみたが、
ちらっとこっちを見ただけで、
再びそれぞれの頑張りに戻っていた。
おじさんは、孤独を感じ、
いせ君(犬)に絡んだが、
いせ君は遠くのカーテンの下に潜り込んだ。
ははは
おじさんは、
いまこうして頑張ってブログを今日も更新した。
なんだよ、頑張ってる奴ばっかじゃねーか。