「聖母の死」by GAHAG
毎日いろんな事が起きます。
悲しい事や悔しい事。
グッと歯を食いしばって我慢した事。
それは、子供も大人も同じ。
その悲しみや悔しさは、
エネルギーとして胸の中に確かに入っていきます。
その悲しみや悔しさが生き生きと流れている間に、
エネルギーを涙として流せるといいのです。
叫んだり思いっきり誰かに聞いてもらって、
放出出来ればいいのです。
でも、泣く事も、話す事も出来ない場合、
そのエネルギーは胸の奥の奥で、
結晶化されてしまいます。
結晶化されたエネルギーは、
その胸の奥の奥であらゆる出来事に、
悲しい波動を送り続けます。
それは他者への怒り、恨み。
自分への憎しみや、軽蔑。
そんな風に、
やがて感情や思考にも影響を与えます。
当の本人は何故自分がその様な質を持ったのか?
忘れてしまいます。
どんどん悲しみの結晶は大きくなって。
その悲しみの結晶が心を固めてしまった時、
生きる事に希望をなくすのです。
小さな頃から我慢した子供は、
生きる事にそれはそれは苦しむ事でしょう。
あの時の悲しみ。
あの時の悔しさ。
出口がなくて、
石のように固まってしまった。
本当によく頑張ってきたねえ。
たまには泣きなさい。
たまには悪い子になりなさい。
たまには怒り狂いなさい。
それをしっかり消化してあげたら、
自分にも他者にも、
もっと優しくなるんだから。
時々、私が聞いてあげる、その悲しみを。
この小さい私で良ければ。
泣いているのを見守ってるよ。
よく頑張ったな。
だから今日はもう頑張るな。
エンエンと泣きなさい。
泣きながら悲しみを吐き出しなさい。
悔しい気持ちがあったんだな。
悔しかったなあ。
今日は聴くからね。
沢山泣きなさい。
大人も子供も同じだ。
一ヶ月に一度でも、
そんな悲しみや怒りを外に出してあげる時間が、
どうしても人には必要なのです。