わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

天河神社が呼んでいる⑤4部完(天河までの流れ④)

『禊殿(みそぎでん)』 

f:id:sintamsc:20171221214819j:plain 「また会いに来るよ」by S

 

ドドドドという地響きが聞こえ、目が覚めた。

 

『なんの音?ここはどこだっけ?雨の音?』

すごい強い雨だ、昨日のスコールの様だ。

 

 意識は覚醒し、現実を理解した。

 朝だ。

そうか、お告げはなかったな・・。

 

「俺もだいぶ参っているんだな、そんな事を期待するなんて」

 

現実を噛みしめて、期待ばかりの自分を大いに笑った。

 

私はバケツをひっくり返したような雨を窓から見つめ

「なっちゃん、俺はなんて馬鹿なんだろな?笑ってくれよ。こんな遠くまで来て何にも得る事無く帰るんだよ。笑っちゃうだろ?」と呟いた。

 

時計を見ると5時半だ。

私は起きる準備をした。

 

着替えを済ませ、顔を洗い食堂に行くと、昨日の女性2人から「朝のお勤め行く?」と声をかけられた。

私はお勤め?とは何だろうと思いながら

「行ってみます」と返事をした。

外から太鼓の音が響いてきた。

女性の一人は「始まってる、早く行こう」と私をせかし本殿を目指した。

あんなに降っていた雨は、もうシトシトと降る小雨に変わっていた。

本殿に用意された椅子には、すでに、多くの人が座っていた。

 

 「みんな熱心なんだな、こんな早くから」と私は感心した。

 

朝のお勤めとは

宮司様と共に祝詞や般若心経やご真言を唱え、最後に宮司様より天河にまつわるお話をして下さる時間の事らしい。

 

まだお若い宮司さんの柔らなか口調は、私をとても優しい気持ちにさせた。

朝のお勤めで心に残った事が2つあった。

神社なのに「般若心経」を唱える事。

弁財天の「オン ソラソバテイ エイ ソワカ 」という水の流れの様な響きのご真言。

 

私は、勉強不足のため意味もよく分からず見よう見真似だったが、朝のお勤めが終わった後は非常に清々しい気持ちになった。

  

私はこの清々しい気持ちのまま、この朝の静かな時間帯に1人で行きたい場所があった。

あの川向うにあった赤い建物『禊殿』だ。

 

昨日、おっちゃんと女性2人組と話をしていた時、川向うの赤い建物の事を聞いていおいたのだ。

話によると

なんでも近年の大雨による大洪水で天川も大きな被害を受けた。

大洪水の際、禊殿は水に呑み込まれてしまったが、水が引いたとき古文書が発見されたとの事。その古文書によると、禊殿の後ろにある高倉山国常立尊(くにたちとこのみこと)が祀られている事が分かったそうだ。

国常立尊とはシンプルに言うと「地球の神様」らしい。

 

私は手早く朝食を済ませ 、一人で禊殿に向った。 

私は小雨の降る中を歩いた。

 朝の空気は清々しかった。

 

歩きながら、本当にこの道で良かったのだろうか?少し不安になりかけた時、

ひっそりとした森の中に、朱色の建物が見えた。

 

「ここが禊殿か・・」

この場には人は誰も居ない事を確認し、気持ちは一気に解放された。

 

私とお社と自然だけが在った

 

空気はとても澄んでいて、何故か私の心が喜び始めるのを感じた。

 

社は鮮やかな朱色に塗られており、新しさを感じさせた。

 特に目をひいたのが並べられている、赤い岩々。

 

私は神殿で手を合わせ、昨日と同じように神様に尋ねた。

私は神様の返事は、もはや期待していなかったので、

さっさとその場を離れ、周囲の散策を始めた。

 

私は、静かな雨を浴びながら、岩や木々や水に話しかけた。

岩に触れながら

『あなた方が、天河神社っていうから、ここまできたんだよ。』

『なっちゃんと会えなくて、本当に寂しいよ』

『息をするもの辛いんだよ』

『せっかく来たのに、何にもないってどういう事?』

など話しかけながら、橋を渡り奥へと歩き続けた。

 

私は歩きながら、心が温かく満たされていくのに気がつき始めていた。

 

開かれた敷地には、

目を見張るほどの大きな岩が祀られていた。

なんという風格、迫力だろう。

どれほどの年月を経ているのだろうか。

 

私は、その岩と向き合った時に、ずっと長い間隠していた気持ちを、何故なのか分からないが伝えたくなった。

 

私はその大きな大きな岩に向ってこう伝えた。

 

 『俺はさ、恥ずかしくて人には言えないけどさ。ずっと心にある妄想染みたイメージが

るのを知ってるだろ?

そのイメージは強力で時に自分自身を燃やすほど苦しめたよな。

どうして、何の力もない俺にそんなイメージが心に生まれるのかを、憎んだ事もあったけれど・・・・。

もしさ、俺の中に生まれるイメージを神様が創りだしているのなら、俺はもう使われる覚悟をしたんだ。

神様が、俺を通して創りたい世界があるならさ、俺を使っていいよ。

なっちゃんみたいにさ、せっかく生まれた美しい命が、この世界を嫌って、この世を去るなんてもう絶対嫌なんだ。そんな悲しい世界は嫌なんだ。』

 

私は深く息を吸い込み、最後にこう伝えた。

 

『俺には願いがある。

すべての命が、何より俺自身が、生まれたことを悔やむことなく 「生まれて良かった」

と生を喜びたい。 朝、目が覚めたとき「さあ始まる」と希望に満ち 夜、目を閉じる前

「いい1日だった、明日楽しみ」と安らかに眠る。 そんな世界を創る一助を担う事が俺の願いだ。もし神様もその世界を願うなら、俺をどうぞ使って下さい。』

 

私は思いの丈を伝え終えると同時に、心がエネルギーに満たされるのを感じた。

 

私は「あの日、以来初めて」

『俺は生きていてもいいんだ』と思える事が自然と出来たのだ。 

そして『生が尽きるまで生きていこう』と自然に思えた。

 

 私は、再び、この様な気持ちになれる事を想像していなかったので、

『禊殿の場』に心から感謝をした。

 

平成28年10月9日11時から天河神社の本殿で行われる重陽の節句際に参加するため、私は名残惜しくもこの場を後にした。

 

本殿では多くの人がすでに集まっていた。

奉納が始まった。

・古事記中巻『 高倉下(たかくらじ)』

・古事記 やまとかたり・舞踊

・天川縁起 大蔵経

 神聖な空気の中、三つの奉納が厳かに行われた。

 

そして宮司様は、最後にこう言われた。

『今日お集まりになった方は、この神事のために天河の神様がお呼びになったのです。

神様はこの様に必要な方をお呼びになるのです。』

 

 

私は天川を出発した。

車を運転し始めると、お腹の部分からエネルギーが溢れ体中を巡るのを感じた。それ

は、鈍感な私でも分かるほど、あまりにもはっきり明確だった。エネルギーが体を満たすと、心も、なんとも言えぬ温かさで満たされていくのであった

 

大和八木駅のレンタカーを返した時刻は、予定返却時間の1分前であった。

あの時、延長した選択は正しかった。

 

私は天河神社でたしかに「命」を助けられた。

もう一度、意志を持って、この世界を生きようと思えたのだ。

 

私はいつか、この天河神社に、禊殿に、『力になれる事』があれば

お返しをしようと心の中で繰り返した。

 

『天河神社が呼んでいる第4部完』   

         つづく

 

 物語の続きを読むにはをクリックして下さい。

宇宙は世界に調和を呼びかけている①(天河までの流れ⑤) - わたしからあなたへ

 

1つ前の物語を読むには↓をクリックして下さい。

天河神社が呼んでいる④(天河までの流れ④) - わたしからあなたへ

 

『あなたへ』

 

グダグダマーンの登場デース!!

12/22 am 1:30分です。あ、今日冬至だと誰かが言ってたな。

ちょっと疲労気味デース。

第4部、急に小説風にしてしまい、やり過ぎチャイマシタ!!

物語では、カッコいい事を言いましたけれど、

ただのヨレヨレマンデース!! 

さあ、今日は何日ですか?

そう12月22日。ブログを始めたのが11月23日。

つまり?明日

ビバ1か月!!継続!!

ビバってどんな意味かよく知らんけど。

 

毎日読んでくれる『あなた』よ。本当にありがとう。

愛してます。

俺はこのブログをスタートした時、実はちょっとある事を賭けたんです。

本当に、そうなるかどうかを・・・。

このブログを書く事は、目に見えない大きな流れの中で書く事を決めました。

もし、そんな目に見えない流れというものがあるのなら

神よ!本当かどうか証明してくれ!!と。

それがマジで叶いそうなんです。本当スゲーと思うんだけど。

明日、その内容を発表します!!

どさくさに紛れて、

ブログランキングなるものに参加しています。

阿部さんとかやってるから、俺もやってみたいなーと思っちゃって。

やりたい事、全部やりたいと思いまして・・。

このヨワヨワマンを助けるつもりで、

実際助けになるから

エッセイ・随筆 人気ブログランキング

のバナーをクリックしてください!!

恥も何もありません!押してください!!

 では、今日も頑張るぞ・・・。 

今日「あなた」が1つでも2つでも笑える事がある事を願っています。