わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

インド編⑨「考えるよりもまず先に」(番外編・天河までの背景①)

「雲より高いダージリン」~まず拠点を探すべし

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※ダージリンに向かうジープbyS

 

「ダージリンティー」は誰もが聞いた事があると思う。

 

その紅茶の葉で有名な産地の「ダージリン」だ。

 

インド北東部、ヒマラヤ山脈の南麓の都市。

標高2100メートルの場所にあり、国境にも面しているため、ネパール人・ベンガル人・シッキム人・チベット人などの国際色が豊かな街だ。

 

2100メートルの高地にあるため、ダージリンには乗合のジープで目指すとガイドブックには書いてあった。

 

私が探さずとも、周囲から「ダージリン・ダージリン」

という叫ぶ声が辺りに、こだましていた。

 

乗合ジープの運転手達は、到着した乗客達の客引きに懸命だ。

 

私は、何人かの運転手に金額を交渉すると、ほとんど相場は変わらない事が分かったので、運転手の顔で、自分が乗るジープを選んだ。

 

 「こいつは、いい顔だ!」

と私は、ジープに乗り込んだ。

 

ジープには、

「おい、おい、もうこれ以上、乗らないぞ!」という人数を荷台に詰め込まれた。

スゲーなインド(笑)

 

ジープは数時間走り続けた。

標高が高く、まるで、飛行機から見るような景色が眼下には拡がっている。

 

詰め込まれた荷台の中で、

私はインドのオバちゃん・オッちゃん達から激しく見つめられた。

 

超至近距離で容赦なくガン見(※)されるのにいい加減に傷ついた頃、

 窓から、雲が目線の下にある事に気づいた。

 

『本当にこんな山の頂上に、都市があるなんて信じられない・・』

 と私も景色をガン見した。

 ※ガン見とは:容赦なく、遠慮なく対象物をガンガン見る事。

 

空が近づくにつれ、私は心細くなってきた。

(純粋過ぎる好奇心のガン見攻撃によっても・・)

 

こんなに空に近い所まで来てしまった・・

ここどこだよ?

ダージリン?冷静に考えれば少しも興味もねー・・

そもそもインドなんて来たい訳じゃなかったのに・・

馬鹿なくせに、行動力だけはあるから・・昔から・・

インドまで来ちゃって・・この馬鹿・・ほんとに・・

言葉も通じず、

目的地に到着するのかも分からない。

切符の買い方も

電車のルールも

なんにも分からない。

早く日本に帰りたい。

何で来た?

変わる必要などなかったのに。

怖い思いをしに来たのか?

馬鹿らしい・・・。

私は完全にホームシックにかかっていた!!

 

ジープは、街の入り口で停車した。

 

ダージリンに到着した様だ。

 

雨が降り、

私の心細い思いを一層、心細くさせた。

 

自分の心を励まし、レインコートを被って、

「まず宿!!」

と目的を持った。

 

自分の拠点(居場所)がなければ、人は安心出来ない。

 

私は旅によって、拠点となる「居場所」がどれほど重要か理解した。

 

この不安と心配に支配された思考から解放されるためには、

まずは安心できる場所で落ち着く事だ。

 

そうでなければ、目に映るすべてが台無しになる。

 

大切な事は「思考」じゃない、「環境」を整える事。

ごちゃごちゃ考える前に、

安心できる「居場所」を見つける事だ。

そうすれば、自ずと思考は転換する。

 

これは旅に限らず、

私達が社会で生きる上の共通のルールだ。

 

「不安な思考」を「前向きな思考」で打ち消すことは難しい。

 

 大体失敗する。 

 

不安の思考の方が、圧倒的に強いからだ。

 

まず、優先するのは「環境」を整える事。

 

私は、経験的にその考えを採用している。

 

心細い気持ちの中、何軒か宿を覗き、少年が客引きする宿に決めた。

 

ずいぶんと使われていない様な、

かび臭い部屋を案内されたが、私にはそれで充分だった。

 

https://www.instagram.com/p/Bdr7BOYAeN9/

 私を宿に案内し、手慣れたように、手続きする少年。  

                  つづく

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『あなたへ』

人は、動物ですから。

安心できる住処が必要です。

安心できる住処がないと、野性のDNAは、危険なシグナルを出しまくって、不安と心配の思考を発生させる(テキトーとに言ってます)。

 

不安な時に

「本来は私は無であるから、寂しさなんて、ただの思考!!」

なんて、思考にこだわってる場合じゃありません(笑)

 

そんな時は、うまいご飯でも食べに行った方が、よっぽどいい。

 

旅をして、

宿を見つけた時の、安堵感!!

そして、その宿が合わなかった時の苦痛!!

場合によっては、野宿の方がよっぽど落ち着く時もあります。

不思議です。

 

全ての命が、どんなに小さくても良いので、

安心できる「居場所」がある事を願います。

あなたの安心できる場所はどこですか?

自分の部屋?

家族がいる場所?

職場?

公園?

森?

どこだっていいですよね、自分が安心できるなら。

そこが、誰が何と言おうと「あなたの居場所」ですもの。

では今日も元気でお過ごしください。

 

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