わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

おわりのはじまり⑩(天河までの流れ⑧)

 『第1日目』~見えない誰かが聴いている。

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「夜の天河」by 為定 聖介・未織 

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18日の18時。


 夜の天河神社は、また別の趣がある。

 

人の場所ではなく、

神の住まいという雰囲気が強くなる。

 

さて、今から

①拝殿 19:00~20:10 

   ご祈祷と奉納演奏

 精麻奉納

 

②参集殿20:20~21:20 瞑想会 

という予定だ。 

 

阿部さんは、

本日すでに2回の奉納演奏を行っている。

 

サポートする私ですら、

すでに疲れているのに、

 

あの重々しい緊張感の中で、

常に人に注目されたまま、

 

また今から21時30分まで

演奏をするのだ。

 

私には考えられない。

 

普通に出来る事ではない。

 

しかも、

 

阿部さんは若く見えるが、

 

実は60代半ばに近いのだ。

 

いくら元気だとはいえ、

 

私は阿部さんの体力が心配だった。

 

今回の天河特別神事は、

 

参列したい気持ちがあっても、

 

予約枠が2日で一杯になってしまったため、

 

参加出来なかった方も大勢みえた。

 

受付には

 

どうしても参列したくて、

 

当日、飛び込みで

 

ここまで来たという方達も

後を絶たなかった。

 

私は人が神と関わりたいという気持ちが、

 

これほどまでに強い事に驚いてしまった。

 

目に見えぬ存在。

 

普段の生活でほとんど関わりのない存在。

 

しかし

その存在に対して

人はこんなにも関心がある。

 

とても不思議な事だ。

 

夜の部からは、

 なっちゃんのご家族も見えるので受付で出迎えた。

 

私は、

なっちゃんのご家族が

こんな遠くの地まで来てくれた事が、

 

とても嬉しかった。

 

 拝殿(本殿)には、

参列者で一杯になっていた。

 

そして本日3回目になる、

 

拝殿(本殿)での神事が始まった。

笛の音

太鼓の音

巫女の舞

玉串の奉納

祝詞が上げられる

そして精麻の奉納。

 

私は精麻とは何だろうか?と思った。

 

<祓えないもの>を祓う『精麻』

大麻草の皮からとれる靱皮を研ぎ澄まし、輝くばかりの繊維を 精麻 といいます。

 日本人が昔から“麻”と呼び、生活を支える基本素材として使われていた日本古来の麻・大麻の本領はこの精麻にあり、神道ではこの繊維こそが清めの本質として今でも使われています。

水で身を清める禊ぎはよく知られており、今も神社の入り口にある手水舎は簡易な形で身を清めるものですが、より強い禊ぎを行なうためには海浜の塩水を用います。その考えから清めの塩があり、いまでも塩を用いる清めはよく知られおります。

それらで祓えないものを祓う本質的な清めを行なえるものが日本古来の麻・大麻の繊維です。

 

天河大辨財天社 禊殿御神事 後編 | ようこそ!発酵Cafeへ

精麻は、

栃木県鹿沼市の七代目 野州麻農家

大森由久さんのところで精麻作りを学ばれ、

現在も伝統精麻作りの後継者として日々修練されている

槙田八重子さんが奉納されました。

 

槙田さんは阿部敏郎さんの著書

「かんながら」の本を読んで天河に行き、とりあえず3回天河に行こうと決めて、その後、精麻の話がきたことから、前々からお礼の奉納がしたいと希望がありました。

 

今までに大峯神社や大神神社、壱岐島の神社などに奉納をしていましたが、なぜか天河にはしておらず、今回のタイミングとなり、著者の阿部さんと共にさせていただきました。

 

その他に麻に関係する方たちもご参列され、日本の麻について祈りを向けさせていただきました

 

 そうか、麻は神社とも密接に関わっているんだな。

 

お祓いをする時に使う大幣(おおぬさ)という道具には、

 

麻が使われているのか。

 

全く知らない事ばかりだ。

 

私はその様子を舞台の袖で見守りながら、

 

一つ不思議な現象を見ていた。

 

祝詞や巫女の舞に呼応するかのように、風が吹き込み、

 

背後のすだれが呼吸するように膨らむのだ。

 

また阿部さんの演奏する時も、

 

要所要所で

 

同じような現象が起きていた。

 

そのタイミングがあまりに良いため、

 

さすがに鈍感な私も

 

この場に、見えない『存在』の

 

息遣いをたしかに感じてしまった。

 

柿坂宮司からの言葉があり、

 

明治天皇の句を読み上げた。

 

『目に見えぬ 神に向いて恥ざるは、

 

  人の心の誠なりけり 

 

  かんながら 魂 栄えませ』

 

『大辨財天の陀羅尼(だらに)には、

 

  オンソラソバティエイソワカと。 

 

  山の原水が、

 

  谷に流れ、河に流れ大海に注ぎます。

 

  その流れのような事のごとく、

 

  日々が自然体。

 

  かんながらという意味ですが。

 

  サンスクリット語のソラソバティを

 

  ご唱和願いたいと思います。』

 

と言って、参列者と唱和が行われた。

 

 そして阿部敏郎さんによる

 

本日で3回目の大祓詞の奉納演奏が

 

始まった。

 

 いつも通り順調に演奏は進んでいき、

 

演奏も声も最高潮に達しようとした時、

 

突然、ギター音が止まった。

 

ヒロトさんが叩く

パーカッションの音だけが響いている。

 

私は何度も演奏を近くで

 

聴いているので異変にすぐ気づいた。

 

阿部さんも

一瞬あきらかに驚いた顔をしたが、

 

祝詞を中断する事はなく奏上を続けている。

 

『これは何か起きている!!』

という事は分かった。

 

私はTaccoさんから聞いていた話を思い出した。

 

神事というのは神様を相手にするものだから、

毎回命がけで取り組む必要があると。

 

天河神社の神様の力は強く、

 

中途半端な態度で神事に臨むと、

 

ご神事の際に主催者が急に倒れたり、

 

いろんな事が起きて神事が中断する事もあるそうだ。

 

神事が途中で中断されるのは、

決して許されない事らしい。

 

私の胸はざわつき始めた。

 

ん??

 

阿部さん何かを探している。

 

そうか、ピックがなくなったんだ。

 

しかし

阿部さんはさすがはプロだ。

 

動揺する事無く、

 

まるで、

ギター音をわざと止め

声を強調するかの様な演奏に見せた。

 

この時も、

すだれは風によって舞い上がり、

 

喜んでいるかの様に膨らんでいた。

 

      つづく

 

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おわりのはじまり⑪(天河までの流れ⑧) - わたしからあなたへ

  

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『あなたへ』

 

風、星、草、月、太陽、花。

 

あらゆる存在に神様が宿っている。

 

もちろん 、あなたにも

 

自分自身にも。

 

舌を噛みそうな

 

特別な神様の存在を受け入れ難くても

 

私はアニミズムの思想は、

 

すんなり自然に受け入れる事が出来ます。

 今日も私達が穏やかに過ごせますように。

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