『第1日目』~豪華な宴
「やさしいきもち」by F
歩きながら、
阿部さんは私を見つめこう言った。
『しんちゃん、お酒飲みたいね。お酒あるかな?飲もうよ。』
え??
阿部さんの無尽蔵なエネルギーに唖然とした。
私は
『分かりました、
ちょっとスタッフにあたってみます』
と返事をして、スタッフにその旨を連絡をした。
私は阿部さんを無事送り届け、
本日の任務が無事終了した事に心から安堵した。
そうだ、
今日1日のお礼を天河の神様に手を合わせに行こうと、
私は再び本殿に1人引き返した。
もう、本殿はすっかり静まり返っていた。
するとこんな遅くに
本殿から1人の男性が荷物を抱えて降りてきた。
みつろうさんじゃん!
私
『お疲れ様っす!
どうしました?こんな遅くまで。』
みつろうさん
『お!しんちゃんさん。
まだちょっと片づけが残ってて・・』
私
『え?一人でやってたんですか?
俺もやりますから』
みつろうさん、一人でやってたんか・・・。
頼めばやってくれる人など、
いくらでもいるだろうに。
見えないとこで、一人で。
こんな遅くまで・・・。
こりゃー本物だわ。
私は一緒に機材などを車まで運んだ。
荷物を運び終え、
みつろうさんは、私を宿まで送ってくれた。
私
『あ、そうだ、みつろうさん。
阿部さんが、みんなで飲もうよって
言ってましたよ』
みつろうさん
『え!マジで?今から・・・。
俺、実は夜中の3時から
起きてるんだよ・・。』
阿部さんは今頃飲んでいるだろうか?
まあ、
せっかくの夜を邪魔しちゃいかんだろう。
私は阿部さんに一言挨拶して宿に帰ろうと、
主賓が宿泊している宿に向かった。
玄関でTaccoさんと出会った。
Taccoさん
『しんちゃん!阿部さんがしんちゃん呼んでるよ』
私
『え?何ですかね?』
Taccoさん
『一緒に飲もうって。』
私
『え!?俺もいいの?』
私は阿部さん達が宿泊する宿の食堂で、
阿部敏郎さん
さとうみつろうさん
雲黒斎さん
Taccoさん
私
というメンバーで飲む事になった。
天河スゲー。
阿部さんは、
『おーしんちゃん!!今日はありがとうー!
本当に助かったよ』
私
『とんでもないです、横に居ただけですから』
こんな貴重な経験。
なかなか出来ないですよ、
感謝したいのは私です。
せっかくの機会だ、
少しお酒を頂いてこの場を楽しむ事にした。
みんなリラックスした雰囲気だった。
私は、
このメンバーと一緒に、
何故か飲んでいる自分がとても不思議だった。
人生ってのは想像も出来ない。
当然話している中で、
一体君(私)は何者なの?
っていう空気になった。
私は、
今日ここに来ている理由を簡単に伝えた。
なっちゃんの事。
天河神社の夢。
接心でTaccoさんとの出会い。
そして、この天河特別神事。
すると阿部さんが
『しんちゃんって、あの話のしんちゃんだよ』
みつろうさん
『え?しんちゃんさんって、
あのしんちゃんか!?
今、繋がったわー!!』
そうかーと
まじまじと私を見つめた。
ははは・・・どんな顔すればいいんだろ。
私はよく笑っていたと思う。
貴重な話も聞く事が出来た。
しばらくして、
みつろうさん
『阿部さん、明日の午後からの、
プログラムって決めてます?』
阿部さん
『え?決めてないよ。今決めようか』
さすが、かんながらの男。
細かい事など決めてない。
みつろうさん
『ペンと何か書くものあるといいけど・・』
私
『どうぞ。これ使ってください。』
とペンとメモ帳をさっと渡し、
アシスタントらしい事をした。
という事で、
いきなり明日の打ち合わせ始まった。
阿部さん
『黒斎君がせっかく、
来てくれたのに何にも表に出てないよね』
黒斎さん
『そうですよ!僕なんて・・・。何にも!!
みつろう君なんて、まだいいじゃないか。
僕なんて・・・1度も・・・』
私は思わず爆笑した。
阿部さん
『よし!明日午後の2時間の枠の1時間は、
黒斎君と柿坂宮司の対談にしよう。
残りの1時間は演奏だ。
黒斎君、明日鬱憤を晴らしてくれ』
その後、
演奏の楽曲の順番などが決められ、
お開きとなった。
私は天川の空を見上げた。
不思議な出会いをありがとう。
フー俺は特別な事をした訳ではないけれど、
疲れたー!!
よく俺も頑張ったよな。
さあ、明日は禊殿に機材の設置を、
みつろうさんから頼まれている。
今日は、
もう寝ないと明日の体力がもたん。
私は布団の上で目を閉じた。
しかし、私は一睡出来ず、
最終日の朝を迎える事になった。
つづく
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おわりのはじまり⑭(天河までの流れ⑧) - わたしからあなたへ
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おわりのはじまり⑫(天河までの流れ⑧) - わたしからあなたへ
『あなたへ』
時折、神様からのプレゼントの様に、
愛に満ちた人に出会います。
この世界で、
その様な存在と出会える事は、
私の喜びの一つです。
『あなた』の事ですよ。
人の事はいくらでも、
愛を注ぐのに。
自分への愛の注ぎ方が
下手くそだったりします。
でも、それすら私は愛しいです。
難しいのは承知でお伝えします。
どうか『あなた』も大切にしてあげて下さい。
あなたが他者にそうするように。
大丈夫。
あなたは世界に胸を張っていい。
本当です。
現実に『あなた』の存在が
私を励ましていますから。
これからも私や世界を励ますために
生きてくださいな。
さあ!新年度ですね。
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