わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

ようこそ、待ってたよ④

「うち、来るかい?④」

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「出会いのハグ」byS

 

 

sintamsc.hatenablog.com

 

この犬を飼いたい!!

 

という決め手を欠いたまま、

 

令和元年の7月に入りました。

 

この7月に突入した直後、

 

私にとって魂を揺さぶられる出来事が起きたりと、

 

私を含めた周囲の流れは、

 

大きく変化を迎えているようでした。

 

 

雨の多い7月でした。

 

 

私は7月の前半の週末に、

 

2016年から起きた不思議な流れの、

 

一つの節目となるような旅を終えました。

 

節目とは

 

終わりであり、

 

始まりを意味するのでしょう。

 

 

旅の翌日・・・。

 

 

当日、

 

前回参加した団体の譲渡会が開催されていました。

 

私は旅の疲れもあり、疲労気味でした。

 

この下降気味の心身で譲渡会に参加しても、

 

どの犬を見ても「わからん・・・」

 

という事になるだろう・・・。

 

正直、メンドクさ・・と心の中で思いました。

 

 坊主は、

 

「もう行かなくていいよ!鳥にしようよ!」

 

と、私と同じ事を考えている始末・・・。

 

しかし、

 

何でも実際に行動すれば心は変わるモノです。

 

行くだけ行ってみようと重い腰を上げました。

 

 

今回も事前に、

 

どんな犬が参加するかはネットで写真掲載がされていました。

 

その中で、

 

「お!こいつ気になる!」

 

 という犬の存在が一頭いました。

 

家族も同様にそう感じていた様です。

 

 

さて、出発。

 

前回とは異なり、

 

譲渡会開催時刻から大幅に遅れての到着でした。

 

理由は私の腰が重くノロノロと準備したためです。

 

 

多くの参加者は、掲載された写真で目星をつけて、

 

開催時間前には到着。

 

そして、

 

他の方に目星の犬を取られないように、

 

早々と犬を選んでゆきます。

 

 

私達が到着した際には、

 

前回より、人は少ないように感じました。

 

「ああ、早々に犬を決めたんだろうな・・・」

 

 きっと、私が気になった犬も、もう居ないだろうな・・・

 

と考えながら周囲を見渡しました。

 

すると、

 

 

いた!

 

あいつだ!

 

いました!奴が!!

 

私は初めてテンションが上がりました。

 

 

落ち着け、急いで決める事はない。

 

落ち着け。

 

 

私はその犬がいるゲージに静かに腰を下ろしました。

 

そのゲージには、2頭の犬がいました。

 

まだ生後2~4ヶ月程度でしょうか。

 

一頭は黒の毛色で好奇心旺盛。

 

あきらかにやんちゃそうでした。

 

もう一頭の気になる存在は白みがかった茶色の毛色。

 

怯えるのでもなく思慮深そうな瞳をしていました。

 

 

私はゲージに手を伸ばすと、

 

気になる子犬が私の手に近づき、

 

ペロリ

 

と手をなめました。

 

 

ドキっ!

 

 

やるな・・・

 

私は人にお願いする事が苦手なくせに、

 

「すいません・・、

 

 この子触らせてもらえますか?」

 

とスタッフに自然に声をかけていました。

 

 

ドキドキ

 

私はその子犬を抱きました。

 

 

すると、そいつは、

 

ぴたりっ!!

 

と、

 

すべてを委ねるように、

 

私に体を預けてきたのです!!

 

 

うお・・・

 

こいつ・・・

 

やるな・・・

 

私はドキマギしながら、

 

以前の譲渡会で犬を抱いた時と明らかに異なる、

 

心の躍動を感じていました。

 

※写真はその時の様子です。

 

なんか、違うぞ・・・

 

今まで私の心と・・・ 

 

 

子犬の目を見つめると、

 

控えめさと思慮深さを感じました。

 (目は合わせてくれませんでしたが・・・)

 

ううっ

 

ドキドキ

 

私は何故か冷静さを取り戻そうと躍起になっていました。

 

 

落ち着け!

 

まだ他の犬を見てないじゃないか!

 

焦って決める事ではない!!

 

 

私が子犬を抱いている様子を見ていた家族は、

 

「おとうさんに、

 

 めっちゃ安心してるよ!!」

 

と伝えられました。

 

ずっきゅーん!!

 

はあ、はあ。

 

俺はもうダメだ・・・

 

代わってくれ。

 

 

家族も順番に子犬を抱かせてもらいました。

 

「かわいい!!」

 

「この子がいいよ!!」

 

と家族も興奮していました。

 

うお・・

 

私だけじゃないのか・・・

 

私は何故か、

 

「他の犬も見るぞ!!」

 

と、

 

完全なウェルカムムード

 

を振り払いました。 

 

恐らく、

 

勢いだけで決めてしまう事が怖かったのだと思います。

 

私の理性は、

 

ちゃんとすべてを見て納得してから、

 

決めたかったのでしょう。

 

 

他の犬も見に行きましたが、

 

結局気になるあの子の前に家族は集まっていました。

 

もう少し、この子の情報を知ろうと、

 

私はスタッフに声をかけ、

 

子犬を預かっていたスタッフが飼育した様子が、

 

書かれたメモを読ませて頂きました。

 

つぶらな瞳がステキなロク(仮の名)です。

オス

<性格>

 

〇やきもちやきな甘えっこです

 

省略

 

〇トイレシート上での排泄もOK!

 

 とてもお利口です。

 

省略 

 

なぬ!

 

やはりお利口なのか・・・

 

この子犬は香川県の山で野犬として保護されて、

 

殺処分寸前だったようです。

 

香川県からか・・・

 

ずいぶんと長い旅をしたんだなあ

 

 

私はその子犬を目を移しました。

 

同じゲージにいる黒毛のやんちゃな犬が、

 

ものすごい勢いでゲージをよじ登ろうとするのを、

 

必死にやめさせようとしていました。

 

う・・・

 

なんてエライ奴だ・・

 

 

私は思わず説明してくれたスタッフに

 

「すんません・・

 

 もう一度だけこの子

 

 抱かせてもらえませんか?」

 

と声をかけていました。

 

つづく