『そんな御顔』by s
『ちょっと入りそうにないですわ』
え!
我が家に冷蔵庫を搬入しに来た業者さんが言った。
10年以上使用した冷蔵庫の調子が悪く、
買い替えする事にした。
冷蔵庫のサイズを確認し、
半日かけて冷蔵庫を選び、
搬入前には冷蔵庫の中身を必死で掃除し整理した。
しかし、
入らないとな・・・
玄関はOK。
その次のコーナーが難しいとの事。
そんな事あるか?
現在使用している冷蔵庫と、
サイズ的にそこまで大きな差はないが・・・
頑張ればいけるだろうが、
業者さんもリスクを負えない。
「すいません、
もうワンサイズ下げないと難しいです」
・・・
買い替えに至るまで、
死ぬほど面倒だったあの労力が・・・
旧冷蔵庫とお別れの儀式までしたのに。
心は死んだ。
私は 死んだ顔して業者を見送った。
夜、死んだ顔したオジサンは、
もう一度頑張ろうと思った。
10年以上使用しているプリンターの調子が悪く、
黒のインクの残量がないという警告がでる。
そのため新しく黒のインクを購入した。
『よし、これで印刷できる』
さあ、印刷出来ると印刷ボタンを押した。
ガーガー
と印刷が無事開始された。
よし、よし、どうだ??
確認すると、
真っ白の用紙が出てきた。
え?なんで?
ああ、ヘッドの詰まりだな。
ヘッドクリーニングをやればいいんだな。
それらを実施すると警告が出た。
『その他のインクの残量がありません』
え?
ピクピク
(怒りの発動サイン)
そんな事ある?
オジサンはその他のインクを再び購入。
全て新しいインクをセット!!
印刷スタート!!
さあ、これで!
と印刷を開始。
さあ、結果はどうだ、
え?
黒だけ印刷されてない・・・
ピクピクッ
オジサン
『ぶっ〇す
ウオーン!』
と、可哀想なオジサンは泣き叫びました。