『疲れた天使』by Myriam Zilles
なんにも しらない たましいは
きょうも おもうがままに てをのばし
さわって こわして あそんでる
かぜのように しずかに しのびより
だれにも しられず てんしたち
あなたを まもることに おおあわて
にぎりしめたてを
ひらいたとき
すてていること
きがつきもせず
あなたがあるいたあとには
たくさんのてんしが
うらみもせずに ころがっている
それでも きょうも てんしたち
かぜに ほしに ひとになり
あなたをよろこばせるための いちにつく
なんにもしらないたましいは
たかく つみあがった てんしたちに
またがって
『たかい たかい』と
おおよろこび