ある朝に突然世界が変わってしまう事もある。
でも、それは静かに、音もない程とても静かに、
始まっていたんだ。
まるで植物の茎が成長するように。
それは、神様の仕業。
命の仕組み。
「自分のせいだ!」
と思いたいのはよく分かる。
でもね、
俺たちは大きな宇宙のお腹の中で生きている。
どれだけ胸を痛めても、
あらゆる事は善悪も是非も越えて、
種は芽吹き、
伸びゆくとこまで伸びてゆくんだ。
伝えたいのは、
「あなたのせいじゃない」
って事。
目が腫れてしまう程、泣いて当然だ。
山を登るためにいつも大切にしていた杖のような存在。
そんな存在があったから、この世界を歩いて来れたんだろう。
よく分かるよ。
その存在があなたを力強く支えたのは間違いない。
その杖があなたを生かしたんだろう、
きつい坂道も登って来れたんだろう。
でもね、
その存在がなくても、
あなたはこの世界に必要なんだ。
何にもなしで必要なんだ。
何にも出来なくて、
何も決めれなくて、
何にも動けなくて、
何の意味も見出せず、
何の価値も見出せず、
泣く事しか出来なくても、
それでもいいんだ。
今、そういう時なんだ。
意味も分からず、
期限も分からず、
それでもいいんだ。
ただ、そんな時なんだ。
ただ、ただ今、
そんな時なんだ。
理由は神様だけが知っている。
本当の事は私たちには分からない。
信じられないかもしれないけれど、
また笑える日は必ず来る。
思ってるよりも早く。
だってそれは、命の仕組みだから。
俺もそうだったんだ。
あなたがまた世界を信頼できる日が
来る事を祈ってる。