わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

敗北の戦局(7)敗北の時

「敗北の時」

f:id:sintamsc:20211219202120j:plain

絶望と希望の太陽

敗北の戦局(1) - わたしからあなたへ

敗北の戦局(2)春を分ける日 - わたしからあなたへ

敗北の戦局(3)変化の始まり - わたしからあなたへ

敗北の戦局(4)五分五分へ - わたしからあなたへ

 敗北の戦局(5)新しい世界へ - わたしからあなたへ

敗北の戦局(6) - わたしからあなたへ

 

私は期限内、

 

自分なりのまっとうさを貫いた後、

 

私は私を解放しようと思っている。

 

 

空ばかり見上げる日が続いた。

 

誕生日を過ぎた、17日を迎えた。

 

 

そろそろ結末の結果を見届けなければなあ。

 

 

 

 

強くなれないもんだよ。

 

どれだけ願っても、祈っても。

 

どれだけ頑張っても頑張っても。

 

 

でも、その景色をそろそろ受け入れなければな。

 

 

私は膝を屈して、あらゆる屈辱を心に押し込み、

 

本心が表には出る事のない、

 

形式的な民主主義の議会に立った。

 

しかし、

 

その議会は開催される事はないと王から伝えられた。

 

 

己の魂は、

 

ありありとその結末を、

 

見た。知った。理解した。

 

 

そして万策が本当に尽きた事を私は理解した。

 

これ以上は歩く道はない。

 

この小さな国で私が出来る事は、もう何にもなかった。

 

 

目に映る世界はいつもと変わらないようには見えた。

 

 

元々、詰んでいた盤面だ。

 

負け戦と分かって挑んだ戦いだった。

 

そこから、まあ命の限りやるだけやったさ。

 

 

この盤面を私が生み出した訳じゃない。

 

他人の盤面を私が指揮者気取りで、

 

動かそうとしたのだ。

 

ここは私のものではない。

 

ここは私のものではない。

 

悔しかったら、自分の手で生み出すしかない。

 

ここの正義は、私とは違う。

 

ここの場所では、

 

私はあくまで駒でしかない事を骨の髄まで理解した。

 

駒であれば、この国を創り上げた王の命に従う事。

 

ここの正義を尊重する以外に生きる道はない。

 

 

みんな悪かったなあ。

 

ここまでだ。

 

ここまで。

 

やれること全部やったが、

 

俺に力がなかったんだ。

 

みんなもずいぶん傷ついたな。

 

 

そう、完全なる敗北の時だ。

 

敗北の戦局は、完全に敗北として終わった。

 

終わった。

 

終わった事を受け入れた時、

 

私は天を仰いだ。

 

そして天意を知ろうとした。

 

ああ、天はただ広く大きくて、

 

ただ静かだった。

 

私には当然、

 

天意などを計り知る事など出来なかった。

 

 

世界は矛盾と混沌に満ちており、

 

私はその国の王から、次の王になる冠を頂く事を伝えられた。

 

 

正直に告白しよう。

 

私はその冠に心が揺れ惹かれた事を。

 

 

でも本当の事は知っている。

 

その冠はかりそめのもの。

 

イバラの冠。

 

 

その冠を頂く事は、

 

現世での魂が永遠に奴隷になる事を知っていた。

 

その冠では、まことの王にはなれない事を。

 

その冠は、イバラの冠。

 

着けたものだけが知る、

 

痛みの冠。

 

 

それが分かっていても、

 

私は生きてゆかねばならぬ。

 

私自身だけの事であれば、

 

迷う事なく、そのかりそめの冠を捨て、

 

野にくだる事も出来ただろう。

 

しかし、

 

私にはまだ小さな命たちを背負っている。

 

私が魂を封じ込めさえ出来れば、

 

罪のない命たちの安全は固く長く約束されるだろうから。