わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

ぼくの勇気は8月に①

f:id:sintamsc:20200604123502j:image

「もっとここにいたい」byS 

 

「8月になったら、ぼく、ゆうきが出るとおもうんだ」

 

と照れ臭そうに、恥ずかしそうに坊主が言った。

 

私は何故だろうと考えた。

 

 

学校の再開。

 

新しい環境。

 

その始まりを楽しめる長女と次女。

 

学校に行く初日、坊主は私のふくらはぎにしがみついた。

 

行くのが嫌なんだな。

 

よく分かるぜ。

 

集団行動。

 

決められた時間。

 

興味のない授業。

 

重たいランドセル。

 

 

坊主に理由を尋ねても、

 

「つまんないから・・・」

 

と力ない返事。

 

 

長女は幼い頃から、人と関わる事に恐れをもたない。

 

どこにおいても、気付けば友人が出来ている。

 

人間関係の構築の優秀さは、すでに私なんぞ抜いている。

 

また姉と兄という荒波の中で泳ぎきっている次女は、

 

周囲の状況を冷静に把握し、

 

その場にふさわしい言動を表現出来ている。

 

2人においては、もはやアドバイスは不要で、

 

私が人間関係の構築の仕方を教えてもらいたいくらいだ。

 

 

さて坊主。

 

彼は独特の思考を持ち、

 

それゆえ、その言動は集団行動からは適応しにくいのだろう。

 

まことの社会不適王である私に似るんじゃない・・・。

 

 

令和2年6月。

 

世界は閉じたり、開いたり。

 

増えたり、減ったり。

 

離れたり、近づいたりしている。

 

世界は恐れや、希望で満ちている。

 

 

日中は30度を越し、

 

服装も夏の恰好になった。

 

木々はたわわに、色の濃い緑の葉をつけている。

 

空は大きな白い雲。

 

命はもう夏に向かっている。

 

吹き抜ける風はまだ涼しい。

 

いせ君(犬)の長い舌が、

 

はあはあと運動している。

 

 

昨日の夜。

 

「お父さん、〇〇ちゃん(弟)、本当は友達が欲しいんだよ。

 

 またみんなでおとうさん教室やろうよ」

 

という声がかかった。

 

おとうさん教室とは、

 

オジサンが気が向いた時や、

 

緊急性を感じた時に、

 

家にあるぬいぐるみを使ったりしながら、

 

みんなのアイディアをもらいつつ、

 

問題解決の手段を身につける場だ。

 

経験の少ない子供達は、問題にぶつかった時、

 

どんな対応策があるのか?

 

分からない事が多い。

 

だから、うまくいかなくても、

 

それしか方法が知らない故に、

 

愚直に同じ方法を繰り返して傷つく事も多い。

 

 

問題に対する対応手段の選択肢を提供する事で、

 

もう少し楽に生きれたらいいと思う。

 

つまり、

 

ソーシャルスキルトレーニングの超適当版。

 

ソーシャルスキルなんぞない私がやるのだから、

 

もはや冗談の極みなのだ。

 

私は坊主に、

 

「坊主くん、友達をどうしたら作れるか教室やってみるか?」

 

私はてっきり、「別にやらない・・・」という返事が、

 

返ってくるかと思ったが、

 

意外にも、

 

「うん、やる」

 

という力強い返事だった。

 

オシ!

 

たまにはオジサン頑張るかい・・・

 

つづく