わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

連載:わたしとなっちゃんの不思議な物語

天河神社が呼んでいる③(天河までの流れ④)

『旅立ちの日』 Instagram 行動だけが人生かい?空海/弘法大師 手植えの大銀杏(いちょう) by S 朝早く出発したが、都市部の駅は混雑していた。 電車を乗り継ぎ、AM11時過ぎに大和八木駅で降り、レンタカーを借りるため予約した店舗を探した。 予約してい…

天河神社が呼んでいる②(天河までの流れ④)

「旅立ちを決めよ」 「よんでいる」by S やっぱり本当に存在してる! さっきのは、夢じゃなかったんだ。 場所は・・・奈良県吉野郡天川村。 奈良県か・・なんとか行けるだろう。 「よし、今週末、行ってみよう。」 私は迷うことなく決断した。 普段は出不…

天河神社が呼んでいる①(天河までの流れ④)

10月5日不思議な声~天河神社が呼んでいる。 「20161008天河大辯財天社」byS 10月5日 夜明け前。 彼女が私に会いに来た「あの日」から、 ちょうど一か月経った、明け方。 無意識だった世界に うっすら意識が入り込む瞬間がある。 夢と現実の狭間。 意識と…

悲嘆の日々④3部完(天河までの流れ③)

なげきかなしむ(悲嘆の日々) 「どこにもいけないよ」 byS 葬儀が終わってから、1か月間 私は魂が抜けてしまった様な日々を過ごした。 仕事は辞める事を決めていた。 これ以上、「命」と向き合うのが怖いから。 何より私がまた相談を受ける事で、 また…

悲嘆の日々③(天河までの流れ③)

『今度は俺が約束を果たす番』 「また会おう」by S 葬儀は粛々と進んでいった。 お経をあげて下さった和尚様は、退出の際に、涙を静かに流されていた。 そして、一通りの儀式が終わり、出棺の準備へと入った。 私はそれを見つけると 心が落ち着かなくなっ…

悲嘆の日々②(天河までの流れ③)

『綺麗だよ』 誰にも見られないように、そっと手を握った。 「似合う花は」by s 私は彼女のお母さんに、どうしても伝えたい言葉があった。 朝の出来事があったため、心は思ったよりも強くはあったが、 葬儀場に近づくと、恐れの思考が湧き出した。 葬儀場…

悲嘆の日々①(天河までの流れ③)

『誕生日』 『あいしています』by k s 夜明け前 何か温かいものに包まれている感覚で、ふと目が覚めた。 私に対して、優しく温かく、 まるで木漏れ日の様な光が、私に注いでいるのを感じた。 昨日寝る前は、明日、目を覚ます事に怯えていた。 しかし実際に、…

みえない力⑥2部完(天河までの流れ②)

『命を繋ぐ理由』 「つながっている」 byS ICUの看護師さんの献身的な働きもあったのでしょう。 私たちの「戻ってきてほしい」という願いで悩んでいたのかもしれない。 理由はどうあれ、彼女は命を繋ぎ続けた。 別の同僚を病院に連れて行った帰り道、 …

みえない力⑤(天河までの流れ②)

『いい夢見てるの?』 「あなたに」by S 2~3日と言われた彼女の命は頑張り続けた。 私は魂が体に戻る事を信じ、命がある間に、少しでも多くの人に、 彼女に「戻っておいで」と声をかけてほしかった。 そうする事で、彼女がこの世界に戻ってくる気持ちに…

みえない力④(天河までの流れ②)

『罪と罰』 ※「私の心に映る世界」byM その日から私はこの世界に存在している事だけで精一杯だった。 食事? 仕事? 家族? 生きる? 何故だっけ? 理由は? 覚悟なんて、何一つ出来ていなかったのだ。 『俺が原因だ』 『罰を受けなければならない』 とい…

みえない力③(天河までの流れ②) 

『ごめんなさい、ぜんぶ、おれのせい』 ※「哭く(なく)」by F 病院の玄関を出て、 駐車場に向うと、 なっちゃんのお父さんと出会った。 私は、以前から彼女のお父さんが大好きだった。 お父さんは、言葉は少なく、寡黙。不器用で男らしい。 しかし、優し…

みえない力②(天河までの流れ②) 

もどっておいで ※「旅立ちの前」 by M 電話をおいて、 すぐに病院に向った。 何も考えないようにして、集中治療室まで走った。 集中治療室の入り口に立ち、息をのむ。 乱れた呼吸 破裂しそうな心臓 震える足 落ち着かせるために、深く息を吸い込み、そし…

みえない力①(天河までの流れ②)

彼女の勇気 ※「ハナミズキ」by S 意図せず写真を撮ると偶然美しい光が入る事があります。 彼女と別れてから、私は妙な気持ちだった。 やる事はやった。 出来るすべてはやった。 全てのリスクを想定して、覚悟をもって向き合った。 何があっても悔いはない…

9月5日さようならを伝えに④ 1部完(天河までの流れ①)

手を握らせて 必要なのは命の温度 「手をかさねて」 by S 直感的に、私は理屈や言葉では、この状況を変化させられず、マイナスになるとさえ感じていた。 手を握ったり、背中をさすったり、温かい眼差しを向けて、沈黙を共有する方が有効と感じていた。 ご家…

9月5日さようならを伝えに③(天河までの流れ①)

瞳を見たのは 魂の意志を知るために 「花を見つめる」 by F 命を本気で捨てる覚悟をした人間と 向き合った時 言葉はなんて無力なものだろうと、 悲しいくらいに痛感した。 私は声をふりしぼるように質問をした。 「どうして、私に会いに来て 話してくれる…

9月5日さようならを伝えに②(天河までの流れ①)

生きる事は辛いこと ※The edge/境界 by M 彼女は目をふせ、沈黙していた。 この命のやりとりの場面では無意味だと承知の上で、私は職業の立場上その世界ではセオリーと考えられている、型通りの聞き取りを始めようとした。 彼女は一人言の様に小さ…

9月5日さようならを伝えに① (天河までの流れ①) 連載スタート

約束を果たすために ※7歳と3歳の小さな指切りげんまん。 私が会社に出勤して間もなく、 なっちゃんから電話が入った。 なっちゃんとは、私が勤めている事業所を以前利用し、就職が決まったため、卒業していった20代の女性。 私は彼女の受け入れから、卒業…