わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

香取神宮への旅④

『想定外』

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『香取神宮本殿裏』

 

奥宮。

 

二礼二拍手一礼

 

おじさん

『どうぞ、我が荒御魂を、

 震い起こしてください。』

 

さあ、次はよいよ、本殿だ。

 

ここまで来たんだ。

ご祈祷せねばならぬ。

 

明日大晦日を迎えるためか、

 

境内では出店の準備で賑わっていた。

 

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本殿に参拝するために、

 

長蛇の列が出来ていた。

 

お、ここでも茅の輪がある。

 

リーと途中までやりかけたが、

 

お互い、

 

『さっきやったから、

   もういいよなあ』

 

という事でやめた。

 

我らは

テキトーである!

 

俺はそそくさと、ご祈祷の受付を目指した。

 

リー

『ねー今度は何するの?』

 

おじさん

『ご祈祷だよ』

 

リー

『なんでそんなのに

 お金つかうの!

 もったいない!

 無駄だよ!

 じゃあ待ってるね』

 

おじさん

ニヤリッ

おじさん、きにしなーい!

 

さて、受付で用紙を確認。

 

神社によって御祈祷代も異なる。

 

我は参拝ヤー!

 

全国津々浦々回ったおじさんは詳しいのだ!

 

えーなになに、

 

祈祷初穂料
祈祷初穂料は5千円、7千円、1万円、2万円、3万円、他となっております。但し、祈願内容が2つの場合は7千円以上、3つの場合は1万円以上となっております。

 

うーん、五千円以上か、、

 

む?なになに、

祈願が2つ以上は、七千円か。

 

おじさんは、

基本的に神様のおこぼれにて、

生き抜いてる感があるので、

『神恩感謝』しかやらない。

が!

今回くらいは、

自分の願いもお願いするかと考えた。

こんな遥々来たのだから。

そしたら七千円か。

たけーな。

 

む!なに?一万円にすると、

お札が、紙から木札になるんだって?

 

うーん、うーん。

三千円プラスすれば、

紙のお札から 

木のお札にグレードアップ!

今回の旅は導き感が半端ないんだし、

もうこんな遠くまで二度も来るとは思えない。

というかめんどくさくて行けない!

一期一会、生涯に一回の機会。

 

 

うーん、うーん、

 

お前普段どれだけ、

 

神や菩薩人間達に

 

助けられて生きてるんだ?

 

人間の真似事で

 

精一杯のお前が

 

何とか生きてるのは

 

てめーの力だと思ってるのか?

 

こんなとこで、

ケチケチすんな!

神社だって経営があるんだ!

経営するのが如何に大変か?

今年死ぬほど身に染みて、

理解したろが?

神社にお金を落としてこいや!

 

と、自問自答した後

 

おし!

 

こんな事でけちるなあ!

 

出す!

出すズラ!

出そうじゃないか!

 

一万円!!

 

ウチの神棚で大切に祀ろう!

 

という事で、受付をした。

 

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受付の人

『木札は、このタイプと、

 このタイプが選べますが、どうされますか?』

 

おじさん

『Aタイプで

 お願いしますっ!

 あのー、

 連れも居るんですが、

 一緒に入れますか?

 

受付の人

『申し訳ありません。

 ご祈祷をされる方のみしか、

 入る事が出来ません。』

 

がーん!!

 

すまん、リー、、、

 

リー

『全然いいよ、ブラついてるから』

 

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待つ事、20分。

 

ようやく呼ばれる。

 

ご祈祷は本殿でやってもらえるらしい。

 

ご祈祷される方は数十名いた。

 

青いチケットの様なものを持たされ、

 

本殿に案内された。

 

おー、本殿。

 

こんな場所で、

一人でご祈祷してもらえたら、

気持ちいいだろな。

 

 

椅子に座ると

 

後ろから参拝する方の

 

賽銭を投げる音が聞こえる。

 

周囲を見渡すと、

 

中の作りも飾り気もなく、

 

古風で素朴な雰囲気を感じる。

 

ご祈祷始まる。

 

どーんどーん!(太鼓の音)

 

ご祈祷終わる。

 

そして、それぞれの名前を呼ばれ、

 

授与品を頂く時間となった。

 

 

ようやくオジサンの名前が呼ばれ、

 

ワクワクしながら、

 

授与品(Aタイプの木札)を

受け取る準備をした。

 

神主さん

『こちらで、お間違えないですね?』

 

名前の書かれたお札に視線を移すと、

 

紙のおふだ!

 

かーみ!

 

木札頼んだずら!

 

おまちがえずら!

 

でーも、

 

 

かーみのお札!

 

おじさん

『んあんあ、ブツブツ

 いーちーまーんえーんがあ』

 

オジサンは、ショックのあまり、

意味不明な言語を発し、

力なく受け取った。

 

『それ違います!』

と言えぬ弱き心!

勇猛果敢の

荒御魂の発動

微塵も無し!

何故ならば、
せっかく神様の前で、
ご祈祷を受けたお札をやめたとて、
祓ってもらえてない、

新しい木札に変えてもらってもそれでは、
意味がない。

と思ったからだ。

これも、ご縁かなぁ。

これを頂けってことかな?

ブツブツ

と呟きウロウロしていると、

 

『どうかされましたか?』

 

と神主さんから声をかけられた。

 

続く

 

 

 

『あなたへ』

 

もうすぐ朝日が上がります。

 

令和四年一月三日

 

明け方の駅までの道を歩いてきました。

 

昨晩から、


『しんくんが行く前は絶対に起こしてね』

と、リーにお願いされていました。



当日朝

よく眠ってるリーを起こすのは、
大変しのびない。

起こしたら、寂しく悲しくなるんだろ。



仕方ない。

約束だったから、声をかけると、

眠そうに目をあけた。

 

リー
『しんくん、行っちゃうの?
 行かないでよ。
 行かないでよ。』

 

おじさん

『うん、大丈夫だ、大丈夫だよ。

 また会えるから。』

 

半分泣いてるリー。

俺は胸を痛めた。

 

リー

『うん、分かった。

 バイバイ

 バイバイ』

 

おじさん

『うん、またな。

 そのまま眠りなよ』

 

とリーのおでこを撫でて、

部屋を後にした。

 

お前の悲しみが悲しい。

お前の寂しさが寂しい。 

 

生きるって、出会って別れる旅だな。

 

リー、

どんな時も、

俺を俺のままに受け止めてくれて、

本当にありがとう。

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