『第1日』～ひらかせる力
「ひらく/伊勢神宮の桜」ｂｙ ｓ
『たかあまはらにかむづまります
すめらがむつかむろぎかむろみのみこともちて
やほよろづのかみたちをかむつどへにつどへたまひ』
という舌を噛んでしまいそうな祝詞を、
阿部敏郎さんは、
速弾きのギターのリズムに合わせ、
突風の様に言葉を紡いでしまう。
迫力があり圧倒されるうちに、
長い祝詞も気付くと終わってしまう。
退屈など思う暇もない。
本日２回目の
大祓詞『リーラ』の演奏も無事終えた。
阿部さんの
大祓詞を聞き終えた柿坂宮司から、
『私もこのですね、
大祓詞に大変感動しました。
大変申し訳ないんですが、
太祝詞事を宣れ
という三節ほどちょっと
やって頂けないでしょうか？
皆さんも太祝詞事を宣れという時に
手を
パンパンと叩いてくれないしょうか？
この時に自分の感性に
ふっと入ってくるものは
全て成就していくんですね。
すみません、コンサートじゃないのに。
奉納なのに無理を言ってね。
自分の中で非常に感動したところがありましたもので。』
と阿部さんにお願いがあった。
どうやら、
柿坂宮司は何か感じる事があったらしい。
しかも、私達参列者の協力も仰いでいる。
何か意味があるのだろう。
私は特に関心を持てなかった神事に、
初めて少し興味を抱いた。
柿坂宮司の提案通り
再び奉納演奏が行われた時、
柿坂宮司も合唱するように、
阿部さんの演奏の間に祝詞をあげ、
参列者の拍手も重なり、
まるで、
その場の全員でエネルギーを高めていく様な神事に変貌していた。
まあ、私にはそれでも、
何が何だかさっぱり分からない世界だが。
雨の様な
大きな拍手に包まれて2回目の神事も無事終了した。
ふー神事は残り２回。
さて、今は１４時過ぎ。
次の神事の開始は１９時。
ようやく一息つける。
夜の予定はこうだ。
11月18日（土）夜 180名
①拝殿 19：00～20：10
ご祈祷と奉納演奏
精麻奉納
②参集殿20：20～21：20 瞑想会
私は阿部さんの荷物一式やギターを持って、
一緒に阿部さんの宿に戻った。
私も朝早くから動き続けているので、
多少疲れていた。
私
『阿部さん時間来るまで少し寝ますわ、
また来ますね』
阿部さん
『おーしんちゃんありがとう！！
またよろしく』
私は民宿今西に戻った。
子供たちは宿の中を
楽しそうに駆けずり回っていた。
『あんまりうるさくすんなよ』
と声をかけたが、
聞いてる様子はなかった。
少し横になろうと思ったが、
今西の宿泊者の部屋割りを手伝ったり、
水を運んだりと
宿に戻っても手伝う事は沢山あった。
部屋割りをしている時、
ＴＨＥ禅サンガの運営をサポートしている、
タッキーも同じ宿に宿泊する事が分かった。
９月の接心でお世話になった方だ。
すごいな、こんな山奥まで。
これも無償のサポート
なのだから・・・。
気づけば時間は瞬く間に過ぎ、
私はほとんど休まないまま
夜の部の受付の手伝いに向かった。
つづく
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おわりのはじまり⑩（天河までの流れ⑧) - わたしからあなたへ
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『あなたへ』
春先でしょうか？
気持ちも上がったり、
下がったりしております。
昨日の夜、
数年ぶりに幼稚園時代からの親友から
電話があり近況を報告し合いました。
私が人生で初めて出会った友人です。
ずいぶんと久しぶりですが、
時を越えて
あの頃のままで、
いきなり話が出来ます。
私は元気になりました。
いやー友人というのは、
本当に大きな存在ですね。
また会おうな。
さあ、
今日ボチボチやっていきましょうか。
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