『なんにもありはしないのか』 「川からかすかに見える禊殿~見ているのはわたしだ」bY S もうじき、日が暮れる。 私は、川の反対岸にうっすらと見える赤い建築物の『何か』に向かって、 『明日、会いに行くから』と呟いて立ち上がった。 川沿いを歩きながら…
『旅立ちの日』 Instagram 行動だけが人生かい?空海/弘法大師 手植えの大銀杏(いちょう) by S 朝早く出発したが、都市部の駅は混雑していた。 電車を乗り継ぎ、AM11時過ぎに大和八木駅で降り、レンタカーを借りるため予約した店舗を探した。 予約してい…
「旅立ちを決めよ」 「よんでいる」by S やっぱり本当に存在してる! さっきのは、夢じゃなかったんだ。 場所は・・・奈良県吉野郡天川村。 奈良県か・・なんとか行けるだろう。 「よし、今週末、行ってみよう。」 私は迷うことなく決断した。 普段は出不…
10月5日不思議な声~天河神社が呼んでいる。 「20161008天河大辯財天社」byS 10月5日 夜明け前。 彼女が私に会いに来た「あの日」から、 ちょうど一か月経った、明け方。 無意識だった世界に うっすら意識が入り込む瞬間がある。 夢と現実の狭間。 意識と…
あなたに触れてみたかった。 『地球の守り神』 by H・U 私は本を読む事を始めたのは、20代の頃です。 本は「自分が生きるため」に水を飲む様に読んだ時期があります。 遅いですよね。 最初に白状しますが、私は勉強は全くできず、興味も持てず、 『劣等生…
仕事のスタンス 「わたしのスタンス」byS 第3部終わりました。 皆様。如何でしたでしょうか? いやー希望のない、なんて暗い物語・・・・。 みなさん、本当に読んでくれて嬉しいです。 私は皆さんに白状しなければなりません。 今まで私は、フェイスブッ…
なげきかなしむ(悲嘆の日々) 「どこにもいけないよ」 byS 葬儀が終わってから、1か月間 私は魂が抜けてしまった様な日々を過ごした。 仕事は辞める事を決めていた。 これ以上、「命」と向き合うのが怖いから。 何より私がまた相談を受ける事で、 また…
『今度は俺が約束を果たす番』 「また会おう」by S 葬儀は粛々と進んでいった。 お経をあげて下さった和尚様は、退出の際に、涙を静かに流されていた。 そして、一通りの儀式が終わり、出棺の準備へと入った。 私はそれを見つけると 心が落ち着かなくなっ…
『綺麗だよ』 誰にも見られないように、そっと手を握った。 「似合う花は」by s 私は彼女のお母さんに、どうしても伝えたい言葉があった。 朝の出来事があったため、心は思ったよりも強くはあったが、 葬儀場に近づくと、恐れの思考が湧き出した。 葬儀場…
『誕生日』 『あいしています』by k s 夜明け前 何か温かいものに包まれている感覚で、ふと目が覚めた。 私に対して、優しく温かく、 まるで木漏れ日の様な光が、私に注いでいるのを感じた。 昨日寝る前は、明日、目を覚ます事に怯えていた。 しかし実際に、…