「真夏のそら」by S
朝が来て、夜が来るように。
春が来て、夏が来るように。
生まれて、老いてゆくように。
取り入れて、排泄するように。
活動をして、休息するように。
傷ついて、喜ぶように。
上流から下流に川が流れるように。
別れがあって、出会いがあるように。
あなたの全てはその流れの中で起こっている。
その悲しみも、
その罪悪も、
その平穏も、
その優しさも、
その熱き想いも、
その感覚も、
その感情も、
その意志すら、
時節の中でただ花ひらき、
ただ永遠の川の流れの中にある。
その時節によって花ひらく
一つ一つの感情や行動が、
個と個の共鳴が、
さらに大きな全体と響き合い、
この世界を形作っている。
あなたの罪は、世界の罪で、
あなた喜びは、世界の喜び。
どこまで行っても、
世界は私と共に在り、
離れる事など出来ないのだ。
自分の罪に、
自分の過去に、
許しを乞うてもいいだろう。
自分の善に、
自分の未来に、
感謝の祈りを捧げてもいいだろう。
ただ目の前の全てを、
味わい尽くすのもいいのだろう。
私に生の意味が与えられているのならば、
計画が与えらているならば、
その使命に命を燃やし尽くせますように。
もし、
そんな意味や計画がなくとも、
力強く、この世界に立ち。
仲間と手を取り合い、笑い、愛して、
私の命が燃やし尽くせますように。