わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

9月5日さようならを伝えに④ 1部完(天河までの流れ①)

手を握らせて 必要なのは命の温度 

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 「手をかさねて」 by S

 

直感的に、私は理屈や言葉では、この状況を変化させられず、マイナスになるとさえ感じていた。

手を握ったり、背中をさすったり、温かい眼差しを向けて、沈黙を共有する方が有効と感じていた。

 

ご家族が到着してから、

彼女の態度は一変した。

 

彼女は、私とご家族に向かって

 

「そんなに心配しなくて大丈夫よ。

 

明後日、病院に行って先生に相談するから。

 

ね?いでしょ?」

 

と笑顔で話し始めた。

 

私はその笑顔が、どんな事を意味しているのか本能的に感づき、緊張感が高まった。

 

冷静を装い、ご家族に考えられるリスク、これからどうする事がベストかを提案をした。

 

彼女は、

「もう、2人とも心配症なんだから、

 

大丈夫よ。ちゃんと明後日行くから」

 

 

彼女は前回、調子を崩した際は、ドクターと相談して自分の意志で入院をした。

しかし、病棟の集団生活でかえって、更に調子を崩してしまった。

ドクターと相談の結果、在宅生活を許可され過ごしていた。

 

ご家族も 、治療によってもどんなに本人が傷ついてきたのかを誰より知っているのだ。

 

彼女の意志を無視して、強制的に病院に連れて行く事はとても出来ない。

 

 私も家族も、彼女をこれ以上無理強いする事は出来なかった。

 

自分の判断だけでは決定は出来ないため、

社長にも同席してもらい、更に話し合いを重ねた。

 

結果、彼女がもともと予約を取っている明後日の病院受診の際、ドクターの判断に委ねるという事になった。

 

彼女は私達に心配させぬよう、笑顔で

「ちゃんと病院行くから、もう大丈夫ですよ」と言った。

 

社長は彼女に伝えた。

「高い理想を持つと、今の自分とのギャップに苦しむよ。今の自分が出来る事をやればいいんだよ。」

 

私は最後に

「受診するまで自分の命を自分が守ってあげなくちゃいけないよ。

それは自分にしか出来ないんだ!

病院受診が終わった後、

どんな結果になったかを、

私に必ず電話する事を約束して!!」

 

彼女は返事をせず、笑顔を返した。

 

彼女が会いに来てくれてから、すでに4時間以上が経過していた。

 

私は話し合いが終わった直後、

 

手を握り抱きしめて、命の温かさを伝えたい強い衝動に駆られたが、

 

自分の職務範囲を超える事を恐れて、行動が出来なかった。

 

 

そうして、私は、生涯答えのない問いを抱える事になった。

 

もし神さまがいるなら、聞いてみたい事がある。

私が生を終えた時、神様がいるなら必ず聞くつもりだ。

 

あの時、

 私は彼女の魂を殺してでも、泣き叫び、抵抗する彼女を押さえつけ、病院まで引きずって連れてけば良かったのですか?

 

「神様、生きる事とはどういう事ですか?」

 

「命の時間の長さですか?」

「自分の意志を生きる事なのですか?」

 

私には、この職務に立つ資格はないのでしょう。

私は、命の長さより大切なものがあると思っているのです。

ごめんなさい。私に出会ってしまって。

 

外はもう暗かった。

彼女がゆっくり階段を降りているのを見送った。

 

その音は今もはっきり覚えている。

 

彼女がもう一度こちらを振り返ったら、手を握りに行こうと思った。

 

でも彼女が振り返る事はなかった

 

「9月5日 さようならを 伝えに 1部完」

             続く

 

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みえない力①(天河までの流れ②) - わたしからあなたへ

 

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9月5日さようならを伝えに③(天河までの流れ①) - わたしからあなたへ

 

  「あなたの覚悟を宇宙が見ている」 と伝えてくれた「あなたへ」

私はこの物語を情報発信をする際に、特定の相手を選んでいました。

痛い言葉でした。タイミングよく、必要な言葉をありがとう。

 

私は、会社ではそれなりに責任のある立場で仕事をしています。

そして、その職場を深く愛しています。

情報発信によって、関係者から「妙な奴がいる」「大丈夫か?」

と会社に迷惑をかけてしまう事をとても恐れていました。

 

「覚悟を宇宙が見ている」その言葉を受け止めた朝、勤めている会社の社長に

朝一番、私が今取り組んでいる事を正直に白状しました。

 

「これから迷惑をかける恐れがあります。」と。

 

社長の言葉は「いいじゃないか!やってみろ」でした。

 

社長も、真実を見つめている人である事は知っていました。

そして、ちょっと普通の人間ではないことも。

 

御年65歳の社長は、

若かりし頃、世界をよくするために学生運動に身を投じていたそうです。

デモの行進中、仲間からレンガを渡された時に思ったそうです。

「こんなやり方で世界は決して良くならない」と。

その後、高く振り上げた拳を30年間、胸のポケットにしまいました。

そして、レンガを握ってから30年後、人を傷つける暴力ではなく、

人を支える社会福祉の道に全身全霊で身を投じています。

 

私は恐る恐る、ブログの感想を聞きました。

「社長、読んだ感想は・・?」

 

「けっこう文章うまいじゃないか。パソコンのお気に入りに入れといたから!」

 

「!!!」

 

社長!愛してる!!