わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

臨済録⑦

 

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  「臨済義玄」by曾我蛇足

  

 

入矢義孝訳注 岩波文庫

臨済録 行録より引用 現代語訳

 

師が暇乞い行くと、黄檗は言った、

「そなたはよそへ行くことはならぬ、

 高安灘頭の大愚のところへ行くがよい。

 きっとそなたに説いてくれるだろう。」

 

師は大愚の所へ行った。

 

大愚「どこから来たか。」

 

「黄檗のところから参りました。」

 

大愚「黄檗はどんな教えをしておられるか。」

 

「私は、三度仏法の根本義を問うて三度打たれました。

 

  一体私に落ち度があったのでしょうか。」

 

大愚「黄檗は、それほどの老婆のような心遣いで

 

  お前のためにくたくたになるほど

 

  計らってくれているのに、

 

  その上私のところまでやってきて、

 

  落ち度があったかどうかなど聞くのか。」

 

そう言われて師は言下に大悟して言った、

 

「ああ、黄檗の仏法は端的だったのだ。」

 

大愚がいきなり師をひっつかんで言った、

 

「この寝小便たれ小僧め!

 

 たった今、落ち度があったのでしょうか、

 

 などと泣き言を言ったくせに、

 

 今度は黄檗の仏法は端的だなどと言う。

 

 一体何がわかったのだ。

 

 さぁ言ってみろ!さぁ言ってみろ!」

 

師は大愚の脇腹を握りこぶしで三度突き上げた。

 

大愚は師を、突き放していった、

 

「そなたの師は黄檗和尚だ。

 

 私の知ったことでは無い。 」

 

 

 

黄檗の指示に従い、臨済は大愚和尚に会いに行きます。

 

そして、ついに大愚和尚と対面。

 

いきなり問答が始まります。

 

大愚「どこから来たか。」

 「黄檗のところから参りました。」

大愚「黄檗はどんな教えをしておられるか。」

 「私は、三度仏法の根本義を問うて三度打たれました。

   一体私に落ち度があったのでしょうか。」

 

黄檗は、

 

素直に大愚和尚に事のあらましを伝えます。

 

そして、

 

師の黄檗に仏法の真髄を尋ねた事が、

 

どうして悪いのか?

 

何故尋ねると、

 

師から叩かれなければならないのか?

 

私の何が悪かったのか?

 

と正直に大愚和尚に伝えます。

 

臨済は黄檗の意図が分かりませんでした。

 

 

その経緯を聞いた大愚和尚は、

 

大愚「黄檗は、それほどの老婆のような心遣いで

   お前のためにくたくたになるほど

   計らってくれているのに、

   その上私のところまでやってきて、

   落ち度があったかどうかなど聞くのか。」

 

老婆心とは、

 

必要以上にあれこれと気を遣い世話を焼くという事です 。

 

大愚和尚には、

 

黄檗の意図が明確に理解されていたのでしょう。

 

 

大愚和尚のまさかの返答に臨済は、

 

不意を突かれます。

 

 

え?

 

仏法の真髄を尋ねると、

 

ぶっ叩く師の黄檗が親切??

 

 

その時!

 

臨済は気付きを得ます!

 

 

 ハッ!!

 

臨済の真の目が開かれます!!

 

今まで学んだ知の真理が、

 

真の真理となった瞬間です。

 

そう言われて師は言下に大悟して言った、

 「ああ、黄檗の仏法は端的だったのだ。」

 

 大悟とは、はっきりと理解すること。

 

迷妄を脱して真理を悟るという意味です。

 

 

「ああ、黄檗の仏法は

 

 端的だったのだ。」

 

 と、臨済は黄檗の意図を完全に理解しました。

 

端的とは、

 

はっきりとしているさま。明白という意味です。

 

つまり、

 

そのままズバリ!!

 

 

臨済は、

 

黄檗に仏法の神髄を尋ねました。 

 

黄檗はその問いに直接的に答えるため、

 

「お前だ!」と言わんばかりに、

 

臨済という存在を、

 

叩く事で指し示しました。

 

 

仏法の神髄とは、

 

問いを発しているお前のそのものだ!

 

※これはあくまで私の解釈ですので、

確実に誤っている可能性が高いのであしからず。

 

ついに臨済に目覚めが起こりました。 

 

臨済の変容です。

 

 

つづく