わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

ぼくはいく

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『これだけでいい』by s

 

昨日、あまりにもうちの坊主が「甥っ子」と一緒に居たがるので、

 

「じゃあ、姪っ子がウチに、坊主は甥っ子の家で暮らすか?」

 

と冗談半分で伝えました。

 

「その代わり小学校も変わらなくちゃいけないよ。」

 

と伝えましたが、

 

坊主

「別にいいよ」と。

 

坊主は環境の変化は苦手なはずですが、

 

甥っ子と楽しいゲーム三昧の生活しか、

 

今は楽しくて想像が出来ないのでしょう。

 

 

別れの日、みんなを見送る際に、

 

坊主が見当たりませんでした。

 

すると突然坊主は、

 

リュックを背負い、玄関から飛び出てきました。

 

「ぼくはいく」

 

表情を見ると泣き笑いの様な妙な顔。

 

一緒に車で乗って帰ろうと本気で思ったようです。

 

 

リュックの中身を確認すると、

 

いつも一緒に寝ている2体のサルとも言えない妙な人形。

 

坊主は「たぬき」と呼んでいます。

 

そして、昨日駄菓子屋で当てたクモと恐竜のマスク。

 

宿題はカバンに最初から入っていた様です(笑)

 

 

私は胸が痛くなりました。

 

その「今」を生きる純粋さに。

 

持っていくものは、「それ」だけ。

 

たったそれだけ。

 

それなりに坊主も葛藤はあったと思います。

 

 

子供は体験が少ないため、

 

現実的な想像をする事は難しいでしょう。

 

 しかし、

 

それほど、甥っ子と過ごしたかったのでしょう。

 

チビなクセにほとんど身一つで旅立とうとした。

 

 私は坊主に、

「本当にいくのか?」と尋ねると、

 

不安そうな顔をして、小さな声で、

 

坊主

「やっぱりやめておこうかな」とボソリ。

 

「どうして?」

 

坊主

「おとうさんと、はなれちゃうから」

 

「・・・・」

 

私は罪悪感に近い感情を抱きました。

 

 

このブログで書く私など、

 

上っ面の一部分に過ぎません。

 

 

私は普段どれだけ情けない人間で、

 

忍耐力もなく、

 

わがままを許され、

 

周囲に助けられっぱなしの

 

弱い人間である事。

 

 

坊主は、他の父親を知らないのですから、

 

比べる事も出来ません。

 

すまんな・・・。

 

                          

 甥っ子

「今度はいつ会えるかな?」

 

「もう自分たちで来れるんだから、

 

 週末にだって来ればいいさ」

 

 

気づけば、甥っ子は別れの際、

 

10数年間別れの恒例だった、

 

涙を流していませんでした。

 

 

そして、

 

今回の休みで私との過ごし方を見て、

 

完全に甥っ子は私から自立したのだと実感した、

 

それは令和元年の夏でした。

 

 

みんなを見送り、完全に意気消沈した坊主。

 

 

いつか離れるんだ。

 

みんなそうだ。

 

 もうしばらく俺に付き合ってくれな。

 

 

ブロウちゃんはわりと普段通り

 

「どうして?」

 

と聞くと

 

ブロウちゃん

「また会えるから」

 

との事。

 

それぞれ受け止め方が違うようです。

 

みんなが帰ってしまい、

 

いつもの空間がとても寂しく感じました。

 

 

そして、

 

数日前から「異邦人」に様な気分が、

 

更に深まり、生きてゆく無常を深々と味わいました。