『その日の月』by s
長い旅の一つを終えました。
髪を短く切って、
見上げた空には、
はっきりとした美しい月が輝いていました。
私にとって人生の半生という長い長い旅路でした。
人として生まれて味わう、
あらゆる感情を味わい尽くした様な気もします。
けれども、きっと、
まだまだ知らない歓喜がある事を信じています。
扉を開くという事は、
扉を閉じるという事。
その先はどんな世界が待ってるかな。
想像も出来ない。
それは、今までもそうだった。
願わくば、
俺の見えるところすべて、
我慢や偽りでなく、
心の底から幸せになれるといい。