わたしからあなたへ

人生は不思議な事で満ちています。運命の出会いと別れを経て2017年11月20日に「ブログかけ!」というお言葉を頂きました。その不思議な物語の第一章を書き終えましたが、不思議な流れは更に力強さを増して、ようやくわたしは真を生きる事を決心しました。わたしもあなたも生きる事を味わい尽くし、善き旅路の果てで出逢いましょう。

平穏無事ではいられない(坊主事件簿)

いつだって平穏無事な犬

4月に入り年度が変わった。

 

仕事も新規の申し込みや、

事業の申請書類など慌ただしい日々が始まった。

子供達も新学年を迎え、新しい環境に突入した。

 

長女は中学生になり、

私は制服を着る長女の姿にまだ慣れない。

集団登校のなくなった通学に、

最初はとまどっていた様子だったが、

時に先輩、時に友人、時に一人でと、

本人なりに選択している様子だった。

一人で通学する気楽さを感じるのは、

私と似てるなあと思う。

 

長男の坊主は、5年生になり、

お目付け役の姉がいなくなった事で、

「もう最高!」

と開放感を味わっていた。

 

坊主は何か様子が変わって、

いつも眠る時は一緒に寝てくれとせがむが、

「今日は一人で眠るよ」

という事も増えた。

 

また学校から帰ったら速攻ゲームを始めていたのに、

「ちょっと外に出てくる」

とリュックを背負って、何やら外出する事が増えた。

友人と遊んでいるのかと思ったが、そうではなく、

公園や神社やいろんな所に一人で冒険しているらしい。

また自分のお箸セットや水筒の洗い物も、

私に言われる前に、終わらせている事も増えた。

 

春休みの子供達は私が驚くくらい、よく眠っていた。

春だからといえばそれまでだが、

数年間見たことのない程の睡眠を欲していた。

特に坊主は睡眠時間が短く、

朝6時には確実に起きている奴だが、

その坊主が8時過ぎや、昼寝や夕寝を繰り返した。

その2人を見て、

何かの変化に備えているのかもしれないと感じた。

 

私は春先から夏に至るまでの期間は、

体調が辛い時期だ。

この三寒四温の時期は特に体温調整が出来ず、

17度以上になるとかえって体が冷え、

ブルブルと震えるほど寒くなる。

そのためダウンジャケットを室内で着てようやく動きだせる。

また肌も荒れやすく、特に右手はあかぎれが酷くなり、

皮膚が乾燥して割れ、出血し痛みに慣れている私も時折、

声を出すほどの痛みを抱える。

また定期的に首が凝り固まってしまい、

首がギックリ腰の様な状態が数ヶ月間つづく。

首の付け根から肩甲骨にかけて筋肉が収縮し、

動かすと常に激しい痛みがある。

この時期は、全身が反射的に筋緊張を起こし、それに体力を消耗する。

体は重く、朝起きてからすぐに風呂に入らないと、

体のスイッチがか入らず動けない。

この時期は、起きて、仕事から帰って、

寝る前と、最低3回以上はお風呂かシャワーを浴びて、

なんとか体を動かせるようにする。

休みの日は5回は入ってるかもしれない。

この状態で、仕事に家事という日常生活を

送る事はなかなか大変な事だが、

私は何も動けなかった時期が長かったので、

それでもこうして動ける事に感謝している。

寝る前は疲れ果て、意識を失う様に寝るが、

朝は5時半に目が覚めてしまう。

表面上、普通に見える私がまさかこんな

瀕死な状態で日々生活してるとは想像する事は難しいだろう。

身体的に痛みがないというだけで、

人はなんと幸せなんだろうという事を知る。

 

さて、昨日の夜

 

1週間の仕事を終え、明日は休みだ。

子供達も新学期の1週間を終え、

「今週は長かった!

 明日は休みだー!

 ゆっくりしよう!」

と言っていた。

 

そうだな、俺も頑張ったから明日はゆっくりしよう。

坊主

「明日は10時まで寝ちゃおう!」

おじさん

「うん、ゆっくりやすめ。」

 

坊主は学年があがってから、宿題なのか、勉強なのか?

一応やる様になった。なんだか成長してるぞ!と期待感があった。

 

本日の朝・・・

 

雨だ。

私は7時まで布団でゴロゴロして、

熱い風呂に入った。

今日は心穏やかに過ごそうと誓った。

神棚のお世話は今日は少し遅めにやらせてもらおう。

リビングには坊主はおらず、しっかり寝ている様だった。

 

さて、雨で面倒くセーが、イセの散歩に行くか。

8時前に傘をさして、散歩にゆく。

神社で手を合わせて、雨の音を聞きながら歩く。

 

雨でビショ濡れになったイセを、

タオルでふいてやると、

驚いた様に嬉しそうに私に体を寄せてきた。

 

ふー散歩は終わった。

コーヒーを淹れ、8時過ぎ。

ブログの続き書かなきゃなーと思いつつ、

洗濯物を畳んでいる8時半。

 

電話が鳴る

 

おじさん

「もしもし」

 

先生

おはようございます。

 ◯◯小学校の◯◯です」

 

おじさん

ギクっつ!!

(なんだ、

 いきなりやらかしたのか?

 あの坊主!)

 

先生

 「坊主くん学校に

 来ていないのですが、

 家にいますか?」

 

おじさん

「?(土曜日で学校やすみだろ)

 はい、家にいますよ,

 まだ寝てます。」

 

先生

「あの、今日授業参観で、

 学校があるんです!」

 

おじさん

「え!

 授業参観!

 今日ですか!」

 

先生

「今日はどうされますか?]

 

 

おじさん

「今から行かせます!

 すいません!

 電話ありがとうございます!」

 

ぎえー!まじか!

授業参観今日なんて

聞いてないぞ!

なんで土曜日にあるんだ!

あ。そういえばプリントに

書いてあった気がする。

個別懇談の日と

間違えたのか!

ぐわー!

めんどくせー!

優雅な休日に

浸ってる場合じゃねーぞ!

 

という事で、坊主を叩き起こす。

 

おじさん

「おい、坊主起きるんだ!

 今日授業参観で

 学校あるらしいぞ!」

 

坊主 爽やかに目を覚ます

「え?学校あるの?」

 

おじさん

「なんでお前が

 それを知らねーんだよ!」

 

坊主

「多分その話をしてた時、

 僕眠くなっちゃったんだよ。

 だから聞こえなかったんだよ。」

 

このクソガキの成長を

期待した俺がバカだった。

いや、そもそもそれを

見落としていた

俺がどうしようもねー!

 

オジサンは、スーパースピードで着替えて、

その間に、ウインナーをボイルし、

ヤクルトを冷蔵庫から取り出した。

 

坊主もスーパースピードで準備をしながら、

 

坊主

「僕、寝坊で

 学校遅刻なんて初めてだよ!

 朝ごはんどうする?」

と何故か嬉しそうにしゃべってやがる8時45分。

 

おじさん

「ソーセージ今やってるから、

 車で食うぞ!

 外で待機しとけ」

 

オジサンは準備を終え、

ヤクルトを持って外に出ようとした

その時!

 

ヤクルトを手から落とし、

床に、

ビシャー

とこぼれる。

 

きききき

きーえー!

 

と気が狂いそうになりながら、

床を拭く。

 

平常心平常心怒らない怒らない

と呪文を我が心に唱える。

 

おじさん

「坊主、このウインナー食え!

 そして、困難を引き寄せた

 新しいヤクルトを飲め!」

 

坊主

「うまい。うまい最高!」

 

そして、

おし行くぞー!

 

と、大粒の雨の中、車は出発した。

 

この雨じゃ運動場はグチャグチャだな。

あ、

あ、

室内スリッパは・・・

 

キキキーっつ!

(ブレーキ音)

 

忘れた!

ぐあー!

神よ!もう、

俺を殺してくれー!

(がんばれおじさん がんばれおじさん)

 

平常心平常心怒らない怒らない怒らない無理だもう無理

と呪文を唱えるが効かなくなっている8時50分

 

自宅に引き返し、

この世界を罵りながらスリッパを手にいれ、

おし行くぞー!

(2回目)

 

学校に到着間近で、

駐車場渋滞発生!

 

ぐぼー!

かかか、カミサマ、

オラには社会生活は

ハナから無理なんだす!

 

おじさん

「坊主!降りろ!

 先に教室入っとけ!

 おとうさんは

 車停めれたら教室に行く!」

 

坊主

「わかった!先にいくよ」

と言った時、9時の鐘が鳴る。

 

キーンコーン

カーンコーン

 

朝の誓いは、余裕で破られた。

 

息絶え絶えで、

坊主の教室に辿り着く。

 

教室の周囲には、

社会適応している親達がたくさんいた。

 

坊主は、こちらをチラリと見る。

 

オジサンは表面上社会適応をしながら、

心の中で呟いた。

 

ブログのネタにしてやる

せめて、

ネタにしてやるから

ただじゃ転ばない・・・

 

と今、無事、ネタが完成した。

11時45分。 

 

もう、今日はがんばらないっ!

そうさ、俺の人生平穏無事ではいられない。