わたしからあなたへ

「ブログかけ!」というお言葉を頂きましたので、恐れ多くも挑戦中です。私に起きた不思議な物語の第1章を無事書き終える事が出来ました。しかし不思議な流れは力強く私を運び続けています。「あなた」が目に映る世界が苦しいと感じるのであれば、その心を「ほんの少し温める」一助になれば幸いです。泣いて笑って共に世界を味わいましょう。

敗北の戦局(8)解放できぬ苦しみ

「解放できぬ苦しみ」

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終わりの時は始まりの時とも知らず

敗北の戦局(1) - わたしからあなたへ

敗北の戦局(2)春を分ける日 - わたしからあなたへ

敗北の戦局(3)変化の始まり - わたしからあなたへ

敗北の戦局(4)五分五分へ - わたしからあなたへ

 敗北の戦局(5)新しい世界へ - わたしからあなたへ

敗北の戦局(6) - わたしからあなたへ

敗北の戦局(7)敗北の時 - わたしからあなたへ

 

 

物語の主人公の様に

 

すぐに決断出来たなら

 

格好がいいもんだ。

 

 

けれども、私にはとても決断など出来なかった。

 

そうさ、私は主人公ではないのだから。

 

 

心の天秤が選ぶ者の重さをはかっている。

 

 

私がまことに生きる事

 

 

小さな命達の確実な未来

 

 

心の天秤は揺れに揺れて

 

 

もう解放されたいと叫ぶ己の心

 

 

生活の基盤を失う恐れと責任感の叫び

 

が、私の心を震撼させ続けた。

 

 

 

私が一人だったら、迷いなどしない。

 

私は私の心を解放する。

 

嫌なものは、もう嫌なのだと。

 

住む場所も、食べる事も、

 

私一人なら何も恐れない。

 

もう頑張った。

 

だってもう頑張りようはない。

 

もうここから降りたい。

 

もう自分を大事にさせてくれないか。

 

もう10年以上やってきた。

 

いや、20年近くだ。

 

もう許されてもいいだろう。

 

 

心の天秤は揺れる。

 

 

しかし、私には重い重い責任がある。

 

責任を全うするのが人が生きる意味であったら、

 

私は迷う事などない(by煉獄さん)。

 

自分よりも、弱く大切な者を守るために、

 

己の想いなど殺して、その者たちを守る事だ。

 

今更何言ってる。

 

もう数十年そうやって、

 

耐え忍んできたじゃないか。

 

さあ、続けよう。

 

膝を屈して、

 

薄汚れた足元を舐めよう。

 

己の魂など強烈な意志の力で封じ込め、

 

そのイバラの冠を有難く頂けばいい。

 

役割の顔に徹して、

 

縛られた時間を生き、

 

あの狭くて表面上の世界を再び生きるんだ。

 

深い水の中を息を止めて潜る様に。

 

もう慣れたはずだろ。

 

そうすれば、

 

経済的な豊かさは更に増し、

 

小さい命達の安全な未来は約束される。

 

そして、

 

何よりかりそめの王様にもなれるのだから。

 

なりたかったんだろ?

 

王様に。

 

かりそめで構わないじゃないか。

 

それこそ、みんなが喜ぶ道。

 

みんなが求める道。

 

お願いを引き受ける道。

 

それこそ、本当の私が生きる意味。

 

お前が選ぶ道。

 

 

その2つの矛盾は心を塞ぐには十分だった。

 

 

私はもはや正常や判断が出来ず、立ち上がる事も出来なかった。

 

私はいつまで経っても、

 

己を解放する事が出来なかった。

 

アクセルとブレーキを全開にしているように、

 

私は摩擦によって、悶え苦しむ事になった。